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ザッザッザッ

コネシマとシャオロンはどんどん奥へ進んでいく

コネシマ

……

シャオロン

……

2人は一切喋らない

いつも賑やかな彼らには似合わないほどの静けさだった

コネシマ

先輩、ほんま何処に行ったんやろな

シャオロン

せやな……

コネシマ

なぁ、シャオロン

シャオロン

なんや?

コネシマ

お前、ずっと不機嫌やんけ

コネシマ

なんかあったんか?

シャオロン

……

シャオロン

いや、今更やけど

シャオロン

先輩の変化に、いっちゃん最初気付いたんが、大先生って

シャオロン

なんか癪やなって思ってさ

コネシマ

……たしかにな

コネシマ

いつも、仕事せずにヘラヘラしとるしなぁ

コネシマ

でも、彼奴はすっごい周りみてるしな

コネシマ

それはしゃーない気がするわ

シャオロン

あと……エミさんにしか、あの場所教えてないってのも癪に触る

コネシマ

あの花畑な

コネシマ

しかも、先代達の墓があるとは思わんかった

シャオロン

なぁ、シッマ

コネシマ

ん?

シャオロン

お前、先代のこと、どない思ってたん?

コネシマ

先代……【冬至】上官の事か?

シャオロン

せや

シャオロン

だって、先代達は全員でグルになって先輩を追い込んだ

シャオロン

どう思ってんの?

コネシマ

……俺個人としては、憧れの隊長や

コネシマ

戦術も身体能力も、ゾムやトントン以上で、今までの戦争で、第一近距離部隊は死者数を最小限に抑えてた

コネシマ

だから、上官がそんな事する人やと思いもせんかった

コネシマ

いつでも笑って俺らを褒めて、時には厳しくて無慈悲で、そんでも見捨てることなんてしやん人やったから

コネシマ

でも、先輩を死んだとまで言って存在を否定した時は……俺の知ってる上官やなかった

コネシマ

顔はずっと強ばってたし、若干、「その話はすんな」みたい圧掛けられたし

コネシマ

お前こそ、どない思ってんねん

シャオロン

俺?俺は……

コネシマ

第二近距離部隊の【ライキ】上官も、グルやってんからさ

コネシマ

その証拠に、先代幹部全員、先代総統追っかけて自殺してもうてんから

シャオロン

あの人は奇想天外や

シャオロン

何考えてるか、全く分からへんし関節の動きも、絶対人間やないって思うぐらい柔らかいし

シャオロン

でも……1回だけ先輩の話をしたら怒鳴られた事があったんや

シャオロン

「故人の名を出して、俺に気を引くつもりか?それは卑怯者のやり方だぞ」って

シャオロン

でも、先輩は死んでへんって反論したらすっごい苦虫を噛み潰したよう顔して

シャオロン

「二度とその名前を出すな。出した場合、お前を、脱退させる」って

シャオロン

脅しやな

シャオロン

俺、孤児やったから軍に見離されたら帰る場所なんてねぇし

コネシマ

(そうや、あの学校は孤児からも徴兵してたな)

シャオロン

そんでも、上官は先輩の話をしやんかったら、いつも通りやった

シャオロン

そんだけ、上官は先輩の事を【思ってた】んかな

コネシマ

思ってた訳ないやろ

コネシマ

少しでも思ってたのなら、先輩の事を信じるわ

コネシマ

身内やったら、余計にな

シャオロン

せやんな……

シャオロン

ま、俺らの方が先輩を思ってるし

コネシマ

当たり前やろ、軍の中で、俺らは先輩の忠実なる駒や

コネシマ

俺らは先輩を守る為に、敬意を持って仕える

コネシマ

もう二度と、軍学校時代の悲劇を出したらアカン

シャオロン

そうやな

俺たちはただ

先輩に

自信を持って欲しいだけなんや

2人はどんどん奥へ進んで行った

とても重い思いを持って

彼らはその思いをサクラに持って

探索へ脚を進め、休む事を知らなかった

冬至 我々国14代目第一近距離部隊隊長 X年に勇退し若手育成として上官へ

Y年9月にて、部隊室管理である武器庫にて胸に剣を突き刺し自殺 齢30歳にて永眠

ライキ 我々国14代目第二近距離部隊隊長 W年に勇退し若手育成として上官へ

X年7月にて、雷雨の中、国家管理土地の森の中で首吊り自殺 齢24歳にて永眠

ただ願っただけなのに

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