莉菜
あんなに人いたら入れない!
莉斗
困ったねぇ…
莉斗
まぁ仕方ないかなぁ…
莉菜
そうだね!
莉斗
あ、そうだ〜♪
莉菜
??
莉斗
リイにねお願い事があるの♪
莉菜
お願い事?何?
莉斗
あのね、僕がやりたいことに
協力してほしいんだ〜♪
協力してほしいんだ〜♪
莉菜
やりたいこと…
莉斗
そう、やりたいこと
それはね…
それはね…
莉斗くんがやりたかったこと。 これは今でも一字一句覚えている
だってそれは
莉斗
汚い大人を沢山殺すこと!
莉菜
殺す?
莉斗
うんっ♪
それで世界を平和にするの♪
それで世界を平和にするの♪
莉菜
平和…殺す…
楽しそう!
楽しそう!
私はそれくらい浅めの気持ちだった
莉斗
協力してくれる?
莉菜
うんっ!
それから私達は沢山の人を殺した
全員大人。あでもたまに 小さい子もいたかな
皆弱くて、すぐ死んでくれた
そういえば一人だけ たった一人だけとても手強いのがいた
莉菜
なぁんで死んでくれないの!!
手強いの
お嬢ちゃんみたいなのに
殺せる訳ないだろw
殺せる訳ないだろw
莉菜
はぁぁぁ!?
まぁあの日は鈍器だったから 仕方ないけど
いつものナイフならすぐだった
でも相手にナイフ取られちゃったら 鈍器でやるしかないよね
莉菜
さっさと死んでぇ!!
ドガッバキッドゴッ
莉菜
これでも死なないとか
バケモノ!?
バケモノ!?
手強いの
グフフ…
グサッ
グサッ
あの時だったかな 痛覚がなくなったの
あの日刺されて動けなくなった時
あたしがアイツに殺されかけた時
莉斗くんが来てくれた
莉斗
よいしょ…っと
バンッバンッ
手強いの
ウッ…
大きな音がしたから 多分銃で殺したんだろうね
来てくれた時とてもかっこいい そう思った
莉斗
リイ大丈夫!?
莉菜
痛いよぉ…( ;ᯅ; )
莉斗
痛いよねごめんね…
もっと早く来れば良かったね
もっと早く来れば良かったね
銃で撃ったのに アイツはまだ生きてて
莉斗くんの後ろで莉斗くんを 殺そうとしてた
それに気付いた瞬間あたしは そいつに飛びかかった
莉菜
莉斗くんを殺そうとするな!!
ゴキャバキッドゴッボキャ
手強いの
…
莉菜
死んだかな?
必死になって殴った そしたらいつの間にか死んでたわ
莉斗
リイ動いちゃだめ!
莉菜
うっ…ごめんなさい
莉斗
全く…死んでほしくないの、
莉菜
!嬉しい…
「死んで欲しくない」
ただその一言だけが あたしはどれだけ嬉しかったか
最早その言葉以外 いらないと思えるほどだった
でも何故か
「あたしも死んで欲しくない」
そう言えなかった