テヒョンside
今日は仕事がオフってことで、俺たちはリビングのテレビの前でぐうたらしてた。
グク
ナムジュン
ナムジュン
ジミン
グク
ジミン
なんて騒いでるジミナからリモコンを奪い取って、何となくチャンネルを回す
テヒョン
丁度止めたチャンネルに映ったのは、ホソクさんだった。
テヒョン
テヒョン
グク
クールに言ってるジョングガも興味あるみたいで、俺の隣に来てテレビを見た
グク
グク
グガの言う通り、テレビの中のホソクさんはどんな俳優よりオーラが人一倍輝いて見えた。 綺麗な目から流れた涙も本当に綺麗で、演技には見えないくらい。
テヒョン
テヒョン
ナムジュン
そのヒョンの目が、ホソクさんだけを追っていたのはすぐ分かった。 その目が、彼に惹かれてしょうがない、男の目っていう事も。 ヒョンはホソクさんのことを嫌ってる。 でも、ジンヒョンとケンカしたあの日から、ヒョンはなんだか様子がおかしかった。 具合が悪いんじゃなくて、浮かない顔が多くなった。
ナムジュン
グク
グク
立ち上がったグガも、ヒョンの後を追っていった。 俺たちはそれを見送ってから、またテレビに顔を戻した。 隣では、なんか言いたそうなジミナ。
テヒョン
ジミン
テヒョン
ジミン
ほっぺを膨らませてすねたジミナ。可愛いやつ。 その後も、つけっ放しのホソクさんのドラマを見た。
〝______どうして…置いてくの…?お願い…僕を一人にしないでよ…… …君がいなかったら……僕…愛なんて、知らないのに……______〟
噂が本当なら、なんでこんなに、ほんとに泣きそうな顔するんだろう。
テヒョン
ジミン
テヒョン
ジミン
グクside
作業室に入ると、ヒョンはもう音楽をかけて作業を始めていた。
ナムジュン
グク
俺たちは即興でメロディーを作ったりして聴き合いっこした。 作曲してる時、一番楽しそうに笑ってるナムジュニヒョン。 でも、今日のヒョンは、なんだか楽しくなさそうだった。
グク
ナムジュン
はぁとため息をついて水を飲むヒョン。
グク
ナムジュン
グク
ジニヒョンの次に分かりやすいからなぁー。
グク
ナムジュン
ヒョンは苦笑いをして、背もたれに寄り掛かるように座った。
ナムジュン
ナムジュン
ナムジュン
そう言ったヒョンは、ただ宙を見つめてた。
ナムジュン
ナムジュン
ヒョンは顔を歪めた。
ナムジュン
ナムジュン
ナムジュン
ヒョンはいつも他人想いで優しくて、人の悪口を言うのを一番嫌がってる人。 だからこそ、あの人のことを悪く言う自分も、許せないんだと思う。
グク
言いかけた俺に、ヒョンはやっとこっちを向いてくれた。
グク
ナムジュン
グク
俯いたヒョンを、俺は見降ろした。
グク
グク
俺はあの人のこと、何も知らないし親しくもない。 でもやっぱり俺には、あの人が本当に悪い人だなんて、思えないんだ。
ナムジュン
顔をあげたヒョンは、いつもの笑顔だった。 てっきり、厳しく言われるかと思ってたのに。
ナムジュン
困ったように笑ったヒョン。 ヒョンも本当は、あの人のこと悪く言いたくなんてないんだ。 でも、あの人とヒョンは正反対すぎて、くっつけない。 まるで月と太陽みたい。
バンッッ!!
テヒョン
ナムジュン
勢いよくドアを開けたテヒョイヒョンに、腰を抜かしたナムジュニヒョン。
テヒョン
グク
テヒョン
なかなか説明してくれないヒョンの後ろから、苦い顔をしたジミニヒョンが顔を出した。
ジミン
突然のニュースに、俺もヒョンも言葉が出なかった。
ナムジュンside
新しいMVの打ち合わせのために、俺たちはレコーディングの作業室に集まっていた。
マネージャー
ナムジュン
ホソク
マネージャーさんと一緒に挨拶する彼。 今日は黒のスキニーに深緑のダボッとしたニットを着ていて、いつも仕事で見る彼とは全く印象が違った。
テヒョン
グク
テヒョン
ジン
テヒョアたちの会話が嫌でも耳に入ってくる。
ジミン
ナムジュン
ジミン
ナムジュン
とか言いながら、どうしても目は彼を見てしまう。
ホソク
またバッチリと合った目。 彼はいつもと変わらない笑顔を浮かべた。
『キスされるって思いました?』
ああもう…何気にしてんだ俺…
『……あの人、傷ついてないのかな』
ジョングガの言葉をふいに思い出した。 …もし、もしも、それがホントだったら……もしかしたら彼は傷ついて……
ホソク
ナムジュン
絶対ないね。
コメント
2件
グゥちゃん!! なんて発想だ! その調子で プラスな方をナムさんに 教えていってくれ … 😖😖 ナムさんの気持ちもジミンちゃんの気持ちも分からんでもないんですよね 🥹 ホソクさんは 魔性的ですね 🥹🥹💗 次回も楽しみにしてます! 無理のないように頑張って下さい! 💪