コメント
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アイコンはピクルーより つやめーかー/miring様です。いつもお世話になっとります。
次の日、私はリリアスに頼んで小さなホウキと雑巾、ちりとりを持ってきて貰った。
私
リリアス
リリアスはこの頃、私に笑顔を見せてくれるようになった。
リリアスが私の部屋に来るのはお母様がパーティーへ行く夜中。
子供置いてどっか行く母ってどうよ。
リリアス
私
私
リリアス
リリアス
私
私
私
リリアス
そこら辺にあったまだ綺麗な布を口に当て、埃を吸わないように掃除していく。
私
リリアス
リリアス
私
って言ってもそんな場所あるのかな。
リリアス
私
窓が開かないと言うのが痛かったがそれでもまだ掃除できたからよかった。
私
リリアス
リリアスはカビの生えたものや、汚いものを溶鉱炉まで持って行ってくれるらしい。
本当は自分が行きたかったのだけれど、多分それは無理だろう。外には騎士がいるだろうし。
いつか、この部屋から出れる日が来るのだろうか。
私
何年も読まれていなさそうな本は綺麗にすれば読めるだろうと
私
ここにあった本は幼い子が読むような絵本やおとぎ話など。
私
どんなおとぎ話なのだろうか。
ページをめくると二人の少女のイラストが出てきた。
黒は__。白は__。...肝心な文字が読めない。二人の少女は手を繋ぎ楽しく遊んでいる。
私
まずは母親を口説かないとな。
時刻は午前0時。眠気が襲ってくる。
私
私
母
??
母
母
??
母
母
私
母
こんな朝早くからどうしたんだろう。
まだ6時にもなってないのに。
馬車に乗り、数時間経つと目の前におんぼろな家が現れた。
母
私
母親は馬車から私を乱暴に降ろし、扉を閉めた。
そして...
母は去って行った。
私
物語ではエンゼリーテは序盤にしか出てこない。それはここに置いてけぼりにされ...。
考えないで置こう。
私
ギギギと嫌な音をたてながら扉を開ける。
中には誰もいない。
私
私
窓を開け、そこらへんにあった藁をホウキにする。
自分の部屋のように埃だらけだった。しかも臭い。
屋根は何時にも落ちそうな音をたてている。
私
こんな長いドレス?は邪魔くさいもの。雑巾にしても良いわよね。
ビリビリビリ
少しもったいないような気もしたが、仕方ない。
それにしてもこの小屋...?かなり大きいわね。年数も経ってるみたいだし。
私
うぅぅぅん、そうだよね?汚いよね。案の定。
水は黒!?い。汚臭が発生している水は近づくだけでも失神しそうだ。
私
私
本当に、日本は便利で最高だったな。
私
たしか物語のエンゼリーテは魔力が多かったはず。
何か覚えて無いかな。
私
魔力を魔法に変える方法がよく分からなかったがかんでやってみた。
私
思ったより多くの水がでて驚いたが水はこれでヨシとして。
雑巾がけレースでもしよう。
~~1時間後~~
小屋は見違えるほどに綺麗に、輝いていた。
私
私
おんぼろな家具や小物は捨てましょ。ぽいぽい。
??
私
こんな場所の近くに人がいたなんて。髪色を見られたらお仕舞いだわ。
私
??
私は急いでフードを被る。
私
??
??
私
ノーヴェバンス。それはエンゼリーテの産まれた場所。
??
オークはほら、と騎士しか持たない国剣を見せてくる。
彼の髪色は水色。言わば中級国民だ。
オーク
私
エンゼリーテと言う名前がばれてしまってはいけないと思い、とっさに出た偽名を使った。
オーク
オーク
私
出来ることなら早くどこかに行って欲しい。
いつこの髪色がばれるか分からない。
オーク
私
言えない。さっき来たばっかりだとか。
オーク
ギュルギュルギュル...
私のお腹が鳴ってしまった。
オーク
そう言ってオークは走ってどこかに行ってしまった。
見た目は中学生位の活発な男の子なんだよな...
オーク
オークの手には林檎があった。これだけでもありがたい。
私
???
オーク
バイバイと手を振り、オークは騎士団らしき人達に引っ張られていった。
私
そう思い、私は林檎を植えた。