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りょうた
幼馴染のやつ、まだ…目覚まさないのか？
こうへい
……
こうへい
ああ…ずっと目を覚まさない…
りょうた
そうか…
りょうた
目が覚めるといいな
こうへい
ああ、そうだな
りょうた
もう…あれから一年か……
こうへい
もう一年か…
りょうた
また、お見舞いに行くのか？
こうへい
行く、絶対に
りょうた
…そうか
りょうた
あんまり気負いしすぎるなよ
りょうた
あれはお前のせいじゃない
こうへい
…
こうへい
いや…あれは俺のせいだ
こうへい
俺がしずくを傷つけたからだ…
りょうた
でも、あれは仕方がなかったじゃないか、ああしないともっと悪いことになっていたかもしれないだろ？
こうへい
…確かにそう、だけど……
こうへい
それでももっと違うやり方があったのかもしれないだろ
こうへい
それをあの時見つけれれば良かったんだ…
りょうた
……そう…かもしれない、けど
りょうた
俺はしょうがないことだと思うよ
こうへい
…
こうへい
ありがと…
こうへい
けど…
こうへい
俺は自分のことを許すことはできないんだ……
りょうた
……
りょうた
わかった…
［病院］~病室~
しずく 母
あら、こうへいくん
しずく 母
今日も来てくれたのね
こうへい
はい
しずく 母
忙しいのに毎日毎日ありがとね
しずく 母
しずくもきっとこうへいくんが来てくれて喜んでいるわ
こうへい
…そう…だといいです…
しずく 母
きっとそうよ
こうへい
…
こうへい
ありがとうございます…
しずく 母
こちらこそ
しずく 母
あ、もうこんな時間！私はちょっとこれから仕事だからしずくのこと頼んでいいかしら？
こうへい
はい、わかりました
しずく 母
よろしく頼むわね
そう告げるとしずくの母は病室の外へと出た
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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