高野 真周
な、何が
起こってるんですか…!
起こってるんですか…!
ミスト
紅煉…
ミスト
(一体何が起きている…)
野村 賢次郎
紅煉の太ももを突き刺す)
犬月 紅煉
……。
野村の顔面に蹴り)
野村の顔面に蹴り)
ミスト
(怪我など
お構い無しか…?!)
お構い無しか…?!)
ミスト
(痛みを感じないのか…!)
痛い
痛い
痛い
犬月 紅煉
(暗い…
ここは…どこ…)
ここは…どこ…)
犬月 紅煉
(身体が痛い…)
??
どうして
そんなに頑張るの?
そんなに頑張るの?
犬月 紅煉
(……だ、れ…)
??
あなたは
何がしたいの?
何がしたいの?
犬月 紅煉
(私の知っている人じゃ…
な、い…?)
な、い…?)
犬月 紅煉
(でも…どこかで
聞いたことある声…)
聞いたことある声…)
??
あなたは…もう
頑張らなくてもいいのに。
頑張らなくてもいいのに。
犬月 紅煉
私、行かなくちゃ
いけない。
いけない。
犬月 紅煉
ミストさんが待ってる。
??
あなたにとって
大事な人なの?
大事な人なの?
犬月 紅煉
…大事な人。
仲間だもん
仲間だもん
犬月 紅煉
ミストさん以外にも
大事な人は沢山いる。
大事な人は沢山いる。
??
あなたは…
この道を選んで
正解だった?
幸せって言える?
この道を選んで
正解だった?
幸せって言える?
犬月 紅煉
(言えない…だって
私の大事な仲間が
目の前で死んでいく)
私の大事な仲間が
目の前で死んでいく)
犬月 紅煉
(この道を選んで
死なない人なんていない
いてもそれは奇跡)
死なない人なんていない
いてもそれは奇跡)
犬月 紅煉
私だって、
いつ死ぬか分からない。
いつ死ぬか分からない。
犬月 紅煉
今死ぬかもしれないし
生き残るかもしれない。
生き残るかもしれない。
犬月 紅煉
だけど私は…
生き残らないといけない。
生き残らないといけない。
犬月 紅煉
御前を殺すために。
??
…そう。
??
でも今のあなたは
自分をコントロール
できていないみたいよ。
自分をコントロール
できていないみたいよ。
犬月 紅煉
……。
犬月 紅煉
(殺意をむけられたわけじゃ
ないのに…どうして…)
ないのに…どうして…)
??
重ねちゃった?
ミストとミストの妹
自分の姉と自分
ミストとミストの妹
自分の姉と自分
犬月 紅煉
…分からない。
犬月 紅煉
けど…
ミストさんの気持ちを
考えると…同情する。
ミストさんの気持ちを
考えると…同情する。
??
…そう。
犬月 紅煉
戻らなくちゃ…
ミスト
く、れん…っ!
紅煉を止める)
紅煉を止める)
犬月 紅煉
……。
止まる)
止まる)
ミスト
(表情が見えない…)
ミスト
(今の紅煉は何を
考えているのだろうか…)
考えているのだろうか…)
犬月 紅煉
シュン)
野村の目の前に現れる)
野村の目の前に現れる)
野村 賢次郎
それはもう見慣れた。
刀を振る)
刀を振る)
犬月 紅煉
避ける)
野村 賢次郎
フェイントだ。
刀の方法を変える)
刀の方法を変える)
犬山は 肩からお腹を斜めに斬られる
犬月 紅煉
……。
ミスト
紅煉っ!
犬月 紅煉
…いったぁぁいっ!
犬月 紅煉
痛いんだけどっ?!
ミスト
紅煉…?
犬月 紅煉
んぇ?
ど、どうなってんの?!
ど、どうなってんの?!
犬月 紅煉
なんか
太もも痛いし!
肩痛いし!
お腹痛いし!
太もも痛いし!
肩痛いし!
お腹痛いし!
野村 賢次郎
刀を振る)
犬月 紅煉
おわっとぉ!
しゃがんで回避)
しゃがんで回避)
犬月 紅煉
ミストしゃぁぁん!
ミストの背中に隠れる)
ミストの背中に隠れる)
犬月 紅煉
死ぬかと思ったァ!
犬月 紅煉
縫わなくちゃ…!
犬月 紅煉
何があったの?
高野 真周
何があったのって…
覚えてないんですか?!
覚えてないんですか?!
犬月 紅煉
え?うん。
なになに?
なになに?
高野 真周
カクカクシカジカ…
犬月 紅煉
なるほど…
犬月 紅煉
それって私
すごいんじゃ?!
すごいんじゃ?!
高野 真周
ノーコメントで
いいっすか?
いいっすか?
犬月 紅煉
あ…ま、まぁまぁ。
犬月 紅煉
(にしても…
あれってやっぱり殺意を
向けると…ってやつ?)
あれってやっぱり殺意を
向けると…ってやつ?)
犬月 紅煉
(だけど野村に殺意を
向けられた訳でもないし)
向けられた訳でもないし)
犬月 紅煉
(もしかして…
興奮すると…って
ことかな…)
興奮すると…って
ことかな…)
犬月 紅煉
(又は、
戦闘状態になると…という
考えもある。)
戦闘状態になると…という
考えもある。)
ミスト
3段突き)
野村 賢次郎
っ!
手で顔を守る)
手で顔を守る)
ミスト
手に刀を突き刺す)
ミスト
(手を犠牲にしたか。)
野村 賢次郎
君は面白いなぁ。
ははww
ははww
野村 賢次郎
もちろん、
その女の子も…
興味はある
その女の子も…
興味はある
ミスト
ふん、紅煉は渡さん。
野村 賢次郎
私は剣が好きだ。
誰よりも好きだ。
誰よりも好きだ。
野村 賢次郎
だから、誰よりも
強い。
強い。
野村 賢次郎
お前のその見切りも
3段突きも…
見破ってみせる。
3段突きも…
見破ってみせる。
犬月 紅煉
(ばっさり斬られたな…)
犬月 紅煉
(傷、伊集院のおじちゃんに
バレるかもしれない…)
バレるかもしれない…)
犬月 紅煉
(あーあ…強制的に
氷室のところに
行かせられるんだろうな…)
氷室のところに
行かせられるんだろうな…)
犬月 紅煉
(氷室に
怒られるんだろうな…)
怒られるんだろうな…)
犬月 紅煉
(伊集院のおじちゃんに
何か言われるんだろうな…)
何か言われるんだろうな…)
犬月 紅煉
(うぅ…
そう思っていると
お腹が…)
そう思っていると
お腹が…)
犬月 紅煉
(あ、これ
斬られた痛みか。
やかましいわ!)
斬られた痛みか。
やかましいわ!)
高野 真周
犬月さんは
怖くないんですか?
あいつのことが。
怖くないんですか?
あいつのことが。
犬月 紅煉
あいつ?あいつって…
野村のこと?
野村のこと?
高野 真周
あの男を見ていると
冷や汗が止まらなくて
冷や汗が止まらなくて
犬月 紅煉
そーゆーこと。
別に。
別に。
犬月 紅煉
野村以上に強いやつは
沢山いる。
沢山いる。
犬月 紅煉
(伊集院のおじちゃんとか)
高野 真周
…君は…
凄いんですね。
凄いんですね。
犬月 紅煉
…私はすごくないよ。
私は弱いし…大事な人を
守れなかった。
私は弱いし…大事な人を
守れなかった。
犬月 紅煉
だから私は
御前に復讐をする。
御前に復讐をする。
犬月 紅煉
さ、そろそろ決着が
つくんじゃない?
つくんじゃない?







