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28 - 兎金蟾玉

♥

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2024年09月19日

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しぇいど

「ReBirth」。

ウルベロスの「開」に追い込まれたしぇいどは、切り札を使用する。

「開宴」

その声と共に、フィールドは歓声が鳴り響くライブ会場になる。

ただし、いくつか不思議な点があった。

まず、観客が居ないこと。観客席には代わりにピンク色のペンライトが突き刺さっていた。

そして、先程まで戦っていたドレディアが衣装を着て踊っていること。 不可思議極まりない空間であった。

ニグ

なんですか…ここ。

唯一フィールド近くにいて巻き込まれたニグが、そう零す。

しぇいど

私のReBirthとその能力、「開宴」です。

答えたしぇいどは、戦いの場には場違いな…むしろこの場では正しいのかもしれない、ライブ限定のロゴ入りTシャツを着用していた。

ウルベロス

ーーーーーー

ウルベロスが手をかざすと、大量の闇がその体から吹き出す。

それに対しておもむろにしぇいどは刺さっているペンライトを掲げると、ウルベロスの元に飛び込む。

ニグ

はい?何してるんですか!そんなところに正面から突っ込むなんて!

しぇいど

大丈夫。888、きょじゅうざん!

その掛け声と共に、ペンライトが光り輝いたと思うと、青いオーラを纏った大剣になる。

ウルベロス

ーーーー!!!

その大剣は、まるで闇なんてないようにウルベロスの体を切り裂く。

ニグ

な、なんだと…!

しぇいど

ふう。ですが、まだまだのようですね。

その声と同時に、ペンライトは役目を終えたと言わんばかりにその光を失う。

しぇいどはウルベロスにダメージを与えたことを確認すると、次々と観客席のペンライトを抜いて、ウルベロスに畳み掛ける。

あるペンライトからは原始の力を纏った化石が現れ、あるペンライトはしぇいどに炎を纏った舞を授けた。

ウルベロス

!!!

ウルベロスは着実にダメージを受けていた。しかし、それでも戦闘不能にするには程遠い。何も無い空間からいきなり闇が吹き出し、しぇいどに襲いかかる。

ニグ

横凪!

闇を「横凪」で吹き飛ばすと、ニグは叫ぶ。

ニグ

しぇいどさん!闇は私が全部どかすから、あなたは奴にダメージを与えることに集中してください!

しぇいど

…任せて。

しぇいど

(とは言ったものの、致命的な1打を与えないとキリがありませんね…)

しぇいど

(都合よく高火力技を出せればいいんですが…生憎、''ランダム''ですからね。)

ReBirthしたしぇいどの能力、「開宴」。その効果は、最初に構築した結界内に存在するペンライトを振ることでポケモンの技の中から1つランダムに使用できる、というもの。

この能力の最大の特徴は、能力による攻撃は「必中」となる、ということ。故に、彼女の攻撃は闇にも、実況者力中和にも邪魔されることなく攻撃を放つことが出来る。

手にする瞬間まで何が使えるか分からないランダム要素と、良い技を手にした時にそれが必ず当たる安定感を兼ね備えた特異な能力。

それが「開宴」なのである。

ウルベロス

ーーーーーーー

そのような手段を取ってきたしぇいどに対抗するため、ウルベロスは闇を空中に静止させると、それにエネルギーを送り始める。

莫大なエネルギーが闇に注ぎ込まれることにより、一部の闇はまるで稲妻のように一足早く地面に襲いかかる。

しぇいど

!これは不味いですね…何か、使えるもの…

降り注いだ闇を回避して、しぇいどはこの戦いを有利に進める技が来るよう願いながら、ペンライトを手に取る。

しぇいど

…!これなら!

しぇいどは、手に入れた技を確認すると、1度大きく深呼吸する。

しぇいど

ニグさん!10秒間、私を守れませんか!

そう問いかけられたニグは、闇をかわしたり吹き飛ばしたりしながら反撃のチャンスを伺っていた。

ニグ

できないことはありませんが…やりましょう!

その返事と共に、ニグはしぇいどの元に駆けていく。その間も闇は降り注ぎ続けるが、その闇からはしぇいどが様々な技でニグを守る。

ニグ

…ふう。いくらあなたが守ってくれるとはいえ…肝が冷えますよ…

しぇいど

あはは…さて、よろしくお願いします。

ニグはツルハシを構えると、思いっきり床に向かって振り下ろした。

ニグ

白犬流整地術、奥義!
「犬噛」!

ツルハシはまるで獣の牙のように床に食い込み、その床には放射状の亀裂が入っていく。そこにニグの実況者力が流し込まれ、爆発するように床が砕けて宙に舞う。

それらに阻まれ、闇はしぇいどに当たることは無い。

そんな中、しぇいどはポーズを取り始める。

流れるように3つのポーズを取ると、しぇいどの頭上に眩い光が集まる。

しぇいど

これが、私のゼンリョクです。「ブルームシャインエクストラ」!

生命の息吹を感じるその光は、莫大なエネルギーを秘めた闇に押し勝ち、霧消させた。

ウルベロス

ーーー!ーーー!

しぇいど

エネルギーをあの大きな闇に注いでいたせいで今なら防御も手薄!いける!勝てる!

そう言って、近くのペンライトを引き抜き、ウルベロスの元に跳躍する。

その瞬間、誰かの声が響く。

謎の影

ご苦労様です。ここから先は、私が預かります。

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