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月魄

…やぁ、久しぶりだね。

ソレイユ・エトワール

…ぇ!?

僕は小さい悲鳴を零した。

彼は現れたのだ。

なんの前触れも無く。

月魄

調子はどうだい?

ソレイユ・エトワール

ふ、普通ですが…

月魄

それは良かった。

ソレイユ・エトワール

しかし、どうして貴方がここに?

月魄

月を見に来ていた。

月魄

…それで充分かな?

ソレイユ・エトワール

はい。理由としては納得しましたが…

月魄

ここから見える月はとても綺麗だからね。

月魄

ついつい見に来てしまうんだよ。

ソレイユ・エトワール

そうですか。

ソレイユ・エトワール

確かに、春夏秋冬関係なく綺麗ですもんね。

月魄

おや?君も月が好きなんだね。

ソレイユ・エトワール

はい。月と海が創り出す景色は美しい物なので。

ソレイユ・エトワール

全てを忘れられる気がします。

月魄

…そうか。

彼からは、不思議な感じがする。

懐かしい様な。

安堵する様な。

昔にも、こんな事があった気がする。

それに、不思議なオーラも出ていた。

青白くて、輝いている。

そんな、オーラ。

月が成長する事にオーラは増している。

脳裏にとある言葉が浮かんできた。

月が成長する事にオーラが増してくならば、

月が新月に戻る逆成長の時

彼はどうなるのか。

そんな嫌な発想が、脳裏を過った。

今はまだ二日月だから、大丈夫か。

そう自分に言い聞かせ、

彼との会話に意識を集中させた。

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