会議後。
アーサーさんは、私を近くの小さな公園まで連れていった。
日が傾き始め、2人の影が長く伸びていた。
黄昏時、だった。
アーサー・カークランド
本田菊
アーサーさんを見ると、熱のこもったエメラルドグリーンの瞳と目が合う。
アーサー・カークランド
動揺を悟られぬよう、顔を逸らして口を開く。
本田菊
アーサー・カークランド
本田菊
なんだか、いつもと違うただならぬ雰囲気を感じて、思わずアーサーさんの顔を見てしまった。
それが、いけなかった。
アーサー・カークランド
アーサー・カークランド
アーサー・カークランド
アーサー・カークランド
今にも泣き出しそうな、とても、苦しげな表情だった。
本田菊
本田菊
本田菊
本田菊
アーサー・カークランド
アーサー・カークランド
アーサー・カークランド
本田菊
本田菊
アーサー・カークランド
本田菊
本田菊
本田菊
本田菊
本田菊
本田菊
いろいろな感情が入り交じって、いつの間にか涙が頬を伝っていた。
私、今酷い顔をしている気がします…
アーサー・カークランド
本田菊
本田菊
本田菊
顔を見られたくなくて。 このままだと気持ちが全て口から溢れてしまいそうで。
私はアーサーさんに背を向けて走り出した。
アーサー・カークランド
アーサー・カークランド
身に覚えがなく、困惑しながらも、
なぜか、ここで菊を放したら取り返しがつかなくなるような気がして、必死で菊を追いかけた。
アーサー・カークランド
菊に手を伸ばす。
でも、届かない。
菊に触れたい。菊の手を掴みたい。
本田菊
菊の涙が、夕日に照らされて光った。
アーサー・カークランド
愛する人にあんなにも苦しげな表情を自分がさせているのだという罪悪感と、
あの表情をさせているのは他でもない自分なのだという優越感が、
心の奥底でぐちゃぐちゃになって、まるで自分が自分ではないかのようだ。
アーサー・カークランド
角を曲がる瞬間、 菊のスピードが落ちる瞬間、 その一瞬を狙って、菊に手を伸ばす。
本田菊
アーサー・カークランド
逃がさないように後ろから菊を強く抱き締める。
アーサー・カークランド
アーサー・カークランド
アーサー・カークランド
俺がそう言うと、菊はボロボロと涙を流して泣き出した。
本田菊
アーサー・カークランド
アーサー・カークランド
ポケットから出したハンカチで、なるべく優しく菊の涙を拭う。
アーサー・カークランド
アーサー・カークランド
コメント
4件
好きです大好きです……! 語彙力低下しちゃって、この尊さをうまく表現できませんけど! 大好きです!
もう待って本当に好きです