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ツヅク
ツヅク
「隼の艇」、狩人事務所所属 畏寺 都築。
竜の血を濃く引いており、カゲ顔負けの素の身体能力を有する。
さらに、幼少の頃から能力の開発と向上に勤しみ続け 磨き上げたその圧倒的な戦闘能力。
「隼の艇」狩人事務所 "最速のアタックホルダー"である。
シュウ
たった今、シュウが受けた攻撃はただの手刀。
しかしその打撃は鎖骨から肩、肘と渡って右腕に大きな負荷をかけた。
これは温情ではない。
当然、仕留めようとすれば出来た。
ツヅク
つまり反応し、 軌道をズラし、 攻撃を完全に流しきった。
"油断大敵"。
まさにこれである。
シュウ
シュウ
ドシ…!!!
死角からの"溜め"を利用し、押し倒す形での木刀撃。
ツヅク
ツヅクも咄嗟に手で防ぐも大きなダメージを貰う。
さらに体勢を崩し、体勢有利を生かして刀を押し付け続けた。
ギリィ……!!!!!
木と手の擦れる音が二人の間で響き合い、跳ね返る。
シュウ
ツヅク
ドキャッ!!
一瞬だけ手を離し、真下にあるツヅクの顔面に向かって掌底をかます。
だが、掠りもせずに首の最低限の動きでそれを避けた。
ツヅク
ブァサッ…!!!!
翼が完全に開き、床いっぱい、視界全体に広がる。
同時に唱える。 己の力を示し、鼓舞する詞を。
『特異解放_』
『" 器 灼 灰 燼 "』
《エンシェント・グレイ》
ツヅク
途端、灰が宙に浮き、瞬く間に大量の"灰の刃"を形成していく。
シュウ
ズドドドドドド!!!!
危機を察知し上体を捻って後ろに飛ぶ。
直後、一斉に鋭い飛来を開始し、壁や天井、射線上の全てを破壊して周っていった。
トキ
ネコト
シュウ
もう、居る。
ツヅク
凄まじいスピード。
地を一蹴りで瞬時に距離を詰め、拳を握っている。
シュウ
バキィ…!!!ッ
シュウ
木刀で受けても、衝撃が身体の中身を揺らす。
ドシ_!
跳ねた体は弧を描いたあと、無理なんて考えず足腰から着地した。
たった数秒の攻防で分かる。
広範囲、高威力の灰の攻撃。
高水準の体躯。そして瞬間移動のような超スピード。
戦闘の規模、テンポが違う。
ツヅク
ツヅク
何なんだ。この人。
強い。圧倒的に。
どれだけ意気込んでも、どれだけ予測しても。
生身で高い壁なんて越えられないように
勝てるイメージが浮かばない。
…パチ
ツヅク
ネコト
トキ
ゴゥ_!!!
シュウ
シュウ
勝てるイメージが浮かばない?
当たり前だろ、俺は弱い。
"なら、どうする?"
"なら、どうす
"なら、ど
"な
シュウ
シュウ
シュウ
ツヅク
ツヅク
ツヅク
心を燃やせ、
闘志を燃やせ。
薪に成るもん全部!
シュウ
ボッ!!!!
焔を纏い、輝く拳。
熱を帯び、紅く染まる目。
脳に酸素を大量に取り込むことによって、身体能力を無理やりに引き上げる。
長年の努力研鑽によって得た後天的な"能力"。
シュウ
ツヅク
彼女の超越的なスピードの"論理"は以下である。
彼女の能力は「器灼灰燼」。 灰で構成された翼を操り、空を飛ぶ能力。
「翼」という特性上、本来は上下移動、滞空に特化した浮遊能力である。
しかし彼女は、能力を絶妙に半起動状態にすることによって、
翼を覆う"羽根"を個々に操る技術を会得した。
「羽根」に宿るエネルギーを一点集中し、放出することで得られる100%の強大な"推進力"。
ボッ_!!!!!
それが、彼女が最速たる理由である。
瞬時にシュウとの距離を詰める。
愁の紅い眼は"たった今"居た場所に向いており、真横にいるツヅクには反応すらしていない。
ツヅク
まさに移動と同時に、拳を突き出す。
しかしまだ反応しない。
そもそも、出来ていないかのように。
…なんだ。
ツヅク
何も無いのか。
シュ_
半分、諦めの篭った拳。
熱意を失いかけた拳は、刹那の中で緩やかに弱々しくなっていた。
ドッ_ガ!!!!!!
ツヅク
けたたましい音と共に拳が止まる。
暑い、熱い。アツい。
両者の拳が、重なっていた。
シュウ
シュウ
ボクッ…!!
ツヅク
木刀が腹にめり込む。
油断した。
いや、動揺した?
もう終わったと思った。"勝ち"だ、と。
止められた拳がじんと熱を内包している。
震えていて、体温か焔の熱か分からない。
震える拳などどうでもよくなるくらい、身体の芯が燃えて、燃えて、燃え盛っていた。
ツヅク
ツヅク
ツヅク
「クソが_」
ブアッ_!!!!
ツヅク
ツヅク
シュウ
ゴウ!!!!
シュウ
シュウ
両者の灰と焔が、熱く盛る。
巨大なエネルギーの塊同士が今、激しく衝突しようとしていた。
『軽率者の断罪』
《ネヴァートゥルース》
_パキンッ
ツヅク
シュウ
突如。身体の熱も、焔も灰も翼も。
全てが砕けるように消え去り、全身を迸る力が抜ける。
トキ
トキ
ツヅク
トキ
トキ
トキ
トキ
ツヅク
ツヅク
トキ
ツヅク
ツヅク
ネコト
シュウ
シュウ
シュウ
…ドサッ
ネコト
ネコト