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れい
れい
れい
れい
れい
ゾム
レイ
ゾム
ゾム
レイ
ゾム
レイ
レイ
ゾム
こんな状況になったのは………
少し前。
グルッペンの戦争宣言後、ゾムと レイはグルッペンに呼び止められた。
グルッペン
ゾム
ゾム
グルッペン
グルッペン
ゾム
ゾムが頑なにくられ先生のところに 行きたがっていないのは、彼が いつもいる研究室が幹部塔からも 本部からも離れた別棟にあるからだ。
まあ彼にとってはもはや運動と呼べる 距離ではないのだが、単純に行くのが 面倒くさい。
グルッペン
ゾム
言い訳混じりにゾムが差し出したのは 白い小さな箱だった。
レイ
それを見たレイは、ゾムが何を 買ってきたのか気付いてしまった。
だって、"それ"を配達業者から 受け取ったのは自分だったの だから………。
ゾム
幹部一同
そして、商品名を聞いてそれをレイに 受け取ってきてくれと頼んだ トントンも、グルッペンに散々自慢 されていた幹部達も、何故レイが 声を漏らしたのかを察した。
ゾム
ゾム
ゾムがグルッペンの机の上に資料に 埋もれながらやけにディテールが 凝らされた"c"という紋章が刻印 されている自分が今手に持っている箱と全く同じものが置いてあることに 気づき、この空気の意味を理解した。
ゾム
エーミール
部屋の隅でしょんもりと肩を 縮こませるゾムにエーミールが慌てて フォローを入れる。
ゾム
グルッペン
グルッペンが菓子に釣られそうに なっていると、お前は一体 どっちの味方なんだと 突っ込みたくなるような言葉を エーミールが漏らした。
エーミール
トントン
ゾム
かちゃり、と冷たい金属音を鳴らして 粛清剣を取り出したトントンから 逃げるようにゾムは部屋を 出て行った。
ただ、口でレイと叫びつつロボロの 腕を引っ張って走って行ったのだが。
トントン
幹部一同
その後トントンに怒られないよう 全力の早足でゾムに追い付いたレイは ロボロを解放し、今に至る。
ゾム
レイ
ゾム
レイ
ゾム
側から見ればレイは変わらず仏頂面 だったのだが、人間観察の得意な ゾムは微かに表情の奥で揺れる レイの感情を読み取った。
レイ
レイ
ゾム
レイ
ゾム
ゾム
ゾム
レイ
ゾム
レイ
レイ
レイ
私はもっと………
強くならないと
初めて人を殺した時のことは よく覚えていない。
村の皆んなを、お父様を、お母様を… ……殺されて。
なにがなんだか分からなくなって。
でも、お母様がこう言ったから。
母
母
『希望』というものが何なのかは よく分からなかった。
でも、『生きる』のなら。
それが、お母様のいう『希望』なら。
それを阻む"ナニカ"は
消さなくちゃ。
武器は無かったから、なんとか 抵抗して殺した"ナニカ"から ナイフを奪った。
ナイフを振れば、自分の何倍も背丈が ある"ナニカ"は簡単に 動かなくなった。
レイ
私は目の前に立った"ナニカ"を 徹底的に動かなくしていった。
兵士
兵士
しばらくして、さっきの"ナニカ" とは違うけど、似たような格好をした 別の"ナニカ"がたくさん来た。
言葉からして、私の"味方"らしい。
ああ、遅い。遅いな。
もう皆んな、殺されちゃったよ。
本当、邪魔。
もう全員、殺してしまおうか。
ナイフを持ち直そうとした私は 近くにいたナニカに呼ばれて奥から 出たきた"彼"に手を止めた。
輝きすぎない金色の髪に挑戦的な目。
声を掛けてきた"ナニカ"は 血だらけの私に近づこうとは しなかったのに、"彼"は表情も 変えず近づいてきた。
その上、『お嬢ちゃん』だと。
自分でも信じられない言葉は、 自分の口から。
驚くほど自然に出てきた。
レイ
レイ
グルッペン
『私を軍隊に、 入れてください』
一度握った赤黒いナイフを 手放すことは、もう二度と 許されなかった。
れい
れい
レイ
れい
れい
れい