コメント
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コメント失礼します! 枕草子でこんなに綺麗な作品が できるなんて思っても みませんでした😳 授業中にろくに話も聞かずわろしで笑ってた自分を殴りたいです🙇 青水尊すぎます😭 長文失礼しました
鯨
鯨
鯨
鯨
鯨
鯨
鯨
鯨
注意 nmmnです。 青水(水青にも見えるかも)です。 地雷様、夢女子様はお戻り 頂けたら幸いです。 御本人様方に関係は一切御座いません。 なんでも大丈夫な方のみで お願い致します。
nmmnへの理解が得られない方のご閲覧も控えて頂くよう、 よろしくお願いいたします。
ベースが枕草子です。 なんとなく現代文風のBLです。
春はあけぼの。 やうやう白くなりゆく山ぎは、 すこしあかりて、 紫だちたる 雲のほそくたなびきたる。
春は、夜明けが好き。
いつもより早く目が覚めちゃった時に、 ベランダで冷たい風に当たりながら太陽が顔を出すのを待ってる時間。
ゆっくり明るくなっていく空の向こう側。
夜と、朝。 昨日の空と、今日の空。
境界を、探してる。
日の出の光を浴びて、 目の前のビルが白く光るんだ。
眩しくって目を細めてみていると、 いふくんもベランダに出てきた。
ビルの間から見える空は ほんのり明るくて、
空は曙色。 雲は紫色。
夜との境目にある雲は、 吹いたら飛んじゃいそうなくらい細く、 風に揺られてる。
そう言いながらいふ君は手に持っていた 毛布を自分の肩に掛け、 そのままバックハグをしてくれた。
一人でゆっくり見ている時間より、 好きな人とこうやって寄り添って見ている時間のほうが好き。
そう素直に伝えると、
そう言って布団で2人分の顔を埋めながらキスをくれた。
夏は夜。 月のころはさらなり、闇もなほ、 ほたるの多く飛びちがひたる。 また、ただ一つ二つなど、 ほのかにうち光りて行くもをかし。 雨など降るもをかし。
夏は、夜が良い。
月が出ているのは言わずもがな綺麗だが、
吸い込まれてしまいそうなほどに 暗い、長い夜に、蛍を見に行くんだ。
そう、二人で。
真夏の夜中。 どちらも寝付けないからと、 深夜の散歩に出かける。
蒸し暑い熱帯夜に、 暗いからと手を繋いで。
ちらほら、一匹二匹が飛んでいて 二人で探すのも良い。
この非日常的空間に酔っているのは俺だけじゃないと思いたい。
暗闇に紛れ、 どちらかともなくキスをした。
傘忘れたから迎えに来て。
そんなラインが来たのが15分前。
朝からあれだけ雨が降ると 天気予報で言っていたのに…、 と心の中で悪態をつきながらも 傘を2つ持って家を出た。
どこに居るのか、と聞けば “駅前のバス停”とだけ返ってくる。
なら駅に入ってるコンビニで 傘買って帰ってこいよ
と突き放さないだけ自分も甘いな、 なんて思いながら彼の姿を探した。
自分を呼ぶその高い声に くるりと後ろを振り返る。
屋根のあるバス停のベンチに座り、 足をぶらぶらさせている姿はさながら雨の妖精のようだ。
持っていた傘を一つ差し出すと、 ほとけは何故か不思議そうな顔をした。
雨が降ってきたから迎えに来てくれ と言われ、 なぜ傘を持っていかない思考に 至るのだろう。
俺が困惑している間にほとけはするりと バス停の屋根の下から外に出た。
そう言って彼はくるくると舞うように 雨の中を進んでいく。
半ば怒りを含ませながら言うと、 振り返ったほとけは何故か微笑んでいた。
すっと、 何かが抜けていくような気がした。
ぱたりと自分の傘を閉じる。
伸ばされた手に自分の手を重ねる。
さり気なく恋人繋ぎに持ちかえると ほとけの耳が仄かに赤く染まった。
雨が降っているのもいいと思った。
秋は夕暮れ。 夕日の差して山の端いと近うなりたるに、からすの寝所へ行くとて、 三つ四つ、二つ三つなど 飛び急ぐさへあはれなり。 まいて雁などの連ねたるが、 いと小さく見ゆるは、いとをかし。 日入りはてて、風の音、虫のねなど、 はたいふべきにあらず。
秋はやっぱり夕暮れ時でしょ。
いふ君が仕事から帰って来るのを 待ちながらベランダに出て風に当たる。
ビルに眩しい光が当たる。
夕日に照らされたビルって 何故か大きく見える
スポットライトみたい。
そう呟いたときは玄関のドアが 開いた音がした。
普段ならでむかえに行くけど今日は いじわるしちゃお。
ふと空を見上げると、 カラスと一緒に帰りましょう、 とでも言うようにカラスが 小さな群れをなして飛んでいく。
そのままぼーっと眺めていたら、 カラスじゃ無い何かの群れが小さく 飛んでいくのが見えた。
悲しいような、美しいような、 よく分かんないその景色に何故か涙が 出そうになってくる。
慌てて上を向いていたら、 ベランダの窓が開いた。
返事になっていないような僕の答えにも 笑って応えてくれる彼が好きだ。
あれ、なんか秋っぽくて好き。
これが、 秋の夜長とか言うやつなんだろうか。
なんとなく眠れなくって、 リビングで冷たいので麦茶を飲みながら ぼーっとしている時間。
いふ君起こしたら悪いからとリビングに 来たのだが、更に目が覚めてしまった。
もう戻ろうかと考えていると 足音が聞こえた。
そっけない返事をしておきながらも 彼は自分の分のお茶を注いで 僕の隣に座ってきた。
こういう紳士なところが好きだ。
言われたとおりに目を閉じると、 そっと頭を引き寄せられた。
そのままトスッと彼の胸にあてがわれる。
そのまま脱力すると、 周りの音がよく聞こえるような気がした。
まだ少し暑いからと開けた窓からは 風の音や虫の音などが聞こえてくる。
虫はあんまり好きじゃないけど、 なんとなく心が落ち着くような気がした。
なんとなく眠れそうな気がして、 そのまま彼に体重を預けたままにした。
冬はつとめて。 雪の降りたるはいふべきにもあらず、 霜のいと白きも、 また さらでもいと寒きに、 火など急ぎおこして、 炭もて渡るもいとつきづきし。 昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、 火桶の火も白き灰がちになりてわろし。
冬は、早朝が良いと思う。
朝起きるとまず感じる寒さに驚き、 カーテンを引く。
雪が降ってるのなんて言うまでもなく 冬っぽい情景だけど、
窓を開けたときに地面が霜で真っ白に なってるのとかってめっちゃ冬っぽい。
本当はこの冬っぽい情景を ベッドの上で堪能したいのだが、 生憎仕事があるため、 のそのそと起き上がる。
寒すぎて布団から出た瞬間にカイロの袋を開けるのなんてもう日常だ。
カイロを手で揉みながらクローゼットを 開けてワイシャツを羽織る。
肌に触るシャツの冷たさに おもわず身震いする。 すぐに体温はシャツへと移っていった。
だいぶ暖かくなったカイロを隣ですやすや寝ているほとけの頬に当ててみれば、 温もりが気持ちいいのかカイロに すり寄ってきた。
できるだけ優しく声を掛けると、 声にならないような声が耳に届いた。
そのへんにあった仕事用のカバンを手に、寝室を出ると、フローリングの床が一層 冷たく感じた。
だけど、ちゃんと 昼時になったら暖かくなってくる。
昼休み、会社の近くのコンビニで買った 昼飯を片手に近くの公園のベンチに 腰掛ける。
いつものおにぎりを取り出してからふと ポケットを探る。
朝からなんとなくポケットに入れておいたカイロを触ると、 もう既に朝の暖かみは消えていた。
気まぐれに揉みながら片手でスマホを操作する。
見慣れたアイコンをタップすると、 直近のトークの終わりに居る ハ○ギョドンスタンプ。
適当に送信ボタンを押すと、 すぐに既読が付いた。
律儀に返してくれる彼が愛しくて 堪らない。
あと少しでで昼休みが終わるからと、 メッセージを送る。
彼からの “頑張れ” に特別味を感じながら食べ終わった後の ゴミをまとめて軽い足取りでオフィスへ 戻った。
鯨
鯨
鯨
鯨
鯨
鯨
鯨