テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
うり
うり
もも
涼
涼
もも
もも
涼
もも
涼
もも
もも
もも
杏
愛
若
杏
杏
愛
杏
杏
若
杏
愛
突如
3人は今までに感じたことのない力の動きを感じる
妖怪とは別の、常世離れした力
若
愛
杏
愛
愛
若
杏
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
涼
涼
手負いのももを抱えながら
後ろからの襲撃犯をくらますために植物を生やしていく
涼
もも
涼
ももをかばって受けた浅くはない傷、それでもかばっていなければ今頃ももの頭はなくなっていただろう
傷がうずきながらの全力疾走、かつてない能力の過剰使用…
少しずつ視界は狭くなり耳も聞こえなくなってくる
涼
ぼやける視界になびく白髪が写る
涼
安心と極度の疲労で能力はきれていた
雑踏を逆走し必死に2人のもとへ向かう
うりの気配を濃く感じた時、視界に背の高い植物とももを抱えてこちらへ走ってくる涼の姿がはいる
どぬく
涼が力尽きたのが先かうりの攻撃が届いたのが先か
わからぬほどに同時に
植物は消え涼の首が落ちる
椿のように赤い鮮血が飛び散り倒れ込んだ涼の後ろには
龍とドラゴンの目を宿したかつての友…
何も感じていないような冷ややかな目に白い髪が写ったとき
別人のように瞳が揺らぐ
うり
何も感じなかった
幼き子供を襲うことも人間の首をおとすことも
途中自分を止めようとした3人の人間をあしらうことも
何かにとらわれていた自分はどぬくの姿を見て我をとりもどした
だが遅かった
目の前の旧友はかつてないほどの絶望と憎悪と悲哀に満ちた目で自分を見ていた
どぬく
赤い大きな目には自分に対する失望の涙が浮かんでいる
心臓を鷲掴みにされたような罪悪感がこみあげてくる
人間を殺したことよりも“また”己の弱さで友を悲しませてしまうことに
見慣れた町は崩壊しところどころで粉塵や火の手があがっている
あたりには慟哭と血の臭い
たっつん
自分がいない間に何があったのか
たっつん
四肢がばらばらになった涼の腕には目を開いたまま冷たくなっているももが抱えられている
九尾の妖力と常世離れした能力…おそらく龍の力の跡がうっすらと残っている
たっつん
どうしてもっと早く帰ってこれなかったのだろう
労を惜しまず色々試していれば誰も死ななくて済んだのかもしれない
たっつん
3人が幼い頃から手塩をかけて育てた思いが一瞬にして崩れ去っていった
また失う
たっつん
早く来ていれば3人は死ななかったのにな
お前があの3人を弟子として育てなければ今頃は普通の幸せな生活を送れていたのかもしれないのにな
3人を殺したのはお前の身勝手
たっつん
家族を手にかけ村を焼き挙句の果てには責任から逃げる
数百年前にも似たようなことがあったな
守る価値などないお前を仲間だと言って守って死んでいった
お前と関わる者はみな不幸になる
みな無駄に死ぬ
お前のせいだ
蓋をされていたはるか昔の記憶が堰を切ったようにあふれてくる
どぬく
どぬく
たっつん
髪の色も目の色も姿格好も明らかに自分と似ても似つかないのに
助けた時には感じなかった妙な懐かしさと苦い罪悪感がこみあげてくる
どぬく
どぬく
どぬく
絶望で座り込んでいた自分を優しく抱きしめてくれる
たっつん
たっつん
どぬく
どぬく
たっつん
たっつん
たっつん
たっつん
どぬく
どぬくは少し悲しそうに嬉しそうに微笑む
どぬく
いつのまにかどぬくは消え火の音だけが切なく響いていた
487
りほ
1,200
74
コメント
3件
わあ……71話、すごく重くて切ない回でしたね。涼さんがももちゃんを守り抜こうとした最後の走り、そしてどぬくさんの目の前で首が落ちる瞬間——読んでいて息が止まりました。うりの瞳がどぬくを見て揺らぐシーンと、たっつんが過去の罪と向き合う場面が胸に刺さります。特に「お前と関わる者はみな不幸になる」という自責の言葉が切なくて……。でも最後の「助けてくれてありがとう。さよなら」が、どぬくさんの優しさと覚悟を物語っていて、涙が出そうになりました。