変わらない俺の日常

朝

軋む体を無理やり動かして俺はリビングに行った

何だか今日は外に出たくない

俺は自分の部屋に戻ろうとした

部屋のドアを開けた瞬間、俺の目に見えたのは何の光もないただの暗闇だけだった

俺はパニックになりお父さんのいるリビングに駆け降りた

お父さんが俺の部屋を確認し戻ってきた

俺はまた自分の部屋を確認しにいったが暗闇なんてものが無かった

俺はお父さんに念をおされ、病院へ行くことにした

扉をあけ、家の中にあるスマホを取りに行こうとした時だった

また、あの暗闇が玄関の扉の奥につづいていた

俺はお父さんが心配で、いても立ってもいられず暗闇の中に飛び込んだ

あたりを見渡したが、あるのはただの暗闇だけ

さっき入って行った玄関の扉は消えていた

俺は暗闇の中にいるかもしれないお父さんを希望にひたすら呼びかけ、走った

俺はずっとお父さんを探し続けた

もう1時間、1日、1年、？探し続けていたかもしれない

もう時間感覚すらわからない

俺の精神はだんだんと疲労していった

とうとう俺は諦めた

この暗闇の中、諦めずにお父さんを探していた俺は心だけじゃなく、体までボロボロになっていたようだ

奥に何か見える

かすかに聞こえたその声は、あの人の声にとても似ていた

俺はずっとお母さんが恋しかった

クラスから聞こえるお母さんへの愚痴を聞くたびに「おまえは本当にお母さんのありがたみを知らない、そんなに文句を言うんだったら家出すればいいじゃないか」と心の中で毒づいていたほどだ

俺の体はもう限界に達していたようだ

視界がぼやけ、体から力が抜けて行っている

お母さんの声が次第に聞こえなくなってきた

もうお母さんの声をきけないのか、、と絶望していたのもプラスされ、すぐに俺は意識を手放した