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リクエスト失礼します!健誠で付き合ってる設定&長編集お願いします‼️
健三
誠一
依頼内容を聞き 3人で話し合い、今回の聞き込み調査は健三と恵美の2人で行く事になった。 今後の事を考えると、記憶の天才である恵美がその場におった方がええんやとか。
健三はまどかと2人きりな事に笑顔を隠さず嬉しそうにしているが、対してまどかは心底嫌そうにして玄関の前でだだをこねる。 決して健三が嫌な訳では無く、ただでさえ嫌な労働の為に外に出なくては行けないからだ。
まどか
誠一
まどか
誠一
まどか
誠一
まどか
誠一
まどか
誠一
健三
誠一
健三
そういって閉じられる玄関は なんだか少し、寂しい気もする
1人きりの事務所は普段からは考えがつかないほどに静かやった。 この空白を紛らわす為に、草木の手入れでもしようかとサンルームへ足を向けた時…
ピンポーン
誠一
ガチャッ
誠一
セールスマン
誠一
ビックリした。 自分よりもかなり背の高い男性が玄関を開けた目の前におるから、思わず反応が遅れてしもうた。
スーツ着とるし…なんかのセールスやろか?どうせ恵美達もおらん。 いつも通りの事をやるだけやったし、話くらい聞いてもええかな。
誠一はそう頭の中で考えながら、突然の訪問者を玄関の中へ招き入れる。
黒いスーツを身にまとった背の高いセールスマンは、にこやかな笑顔で敷居を跨ぐ。 その細長い指では大事そうに鞄を抱えており、誠一は何だか不思議な印象を感じていた。
セールスマン
セールスマンは意気揚々と売り込みを始める。
そしていくつかの話を聞き、そろそろセールスマンは帰る流れになった頃だった。
セールスマン
誠一
セールスマン
セールスマン
セールスマン
誠一
誠一
セールスマン
誠一
セールスマン
セールスマン
誠一
セールスマン
誠一
セールスマン
セールスマン
そう言ってセールスマンは小さめな小瓶を誠一に押し付ける形で手渡した。
誠一
セールスマン
誠一
誠一は反射的にその小瓶を受け取ってしまった。 その事を確認するとセールスマンは嬉しそうに笑い、その場を去っていった。
誠一はぽかんとしながら手元に残った小瓶に目をやる。 ──名探偵と並ぶ程の頭脳が与えられる薬。 どう見たって怪しい。流石の誠一もそう思っていた。 何故なら名探偵の頭脳はそう簡単に手に入るものでは無い事を彼は身をもって知っているから。
誠一
誠一
小瓶には小さく畳まれた紙が付いていた。 それを開くと確かにそれらしい規約書の内容が書いてある。そしてセールスマンが去り際に言っていた”ここに書いてあるメールアドレスで経過観察として様子を送って欲しい”という旨の内容も。
誠一
誠一
誠一
自分が試せばひとつの参考になるだろうし、何かあってもまぁ大丈夫なはず。 そんな事を考える誠一の脳裏には、あのセールスマンの笑顔と彼が話していた肯定の言葉が浮かんでいた。 そして、もうひとつ……
誠一
オレには無いもの。
だからこそ、その間に恵美たちはどんどん先へ行ってまう。 追いつく事なんて…きっとないんやろう。身をもって分かっとることや。
恵美はあれでもマルスの三家を目指しとる。それはつまり、恵美の自立を指す訳で。そしたらいつかオレの役割は完全に無くなる。 出来ることなんて家政婦の様な家事くらいや。
もっと存在意義が分からんくなって、自分は記録者として使えない役立たずなんやって突きつけられて
それでもオレはネストを辞める訳にはいかんから。 ……2人を支えたくて なにか、力になりたくて………。
誠一
誠一
誠一は小瓶の蓋を開けて中身を喉に流し込んだ。
この時、彼の判断力は従来より不安定になっていた。
セールスマンから与えられた笑顔と情報の揺らぎ
そして蓄積された寝不足、疲労した体、自分への嫌悪感と未来への不安
全てがマイナスに働いた。
…だが
誠一
薬自体はエナジードリンクの様で、特に誠一の体に異変は起こらなかった。
誠一
誠一
その場で体を動かしても何も起こらない。健三との時のように、体が入れ替わるだとかそんな事も無い。 ただ、”それ以外”でも何か変わった所はなかった。誠一は誠一のまま。
気ぃひく事を言って揶揄う、趣味の悪いイタズラかもなぁ
誠一はそう思いながらリビングへ移動し、ソファに腰掛けると彼の体に急激に眠気が襲ってきた。
誠一
最近ろくに寝れとらんかったからやろ。恵美と健三は出かけとるし、その間だけでも仮眠を……。
そう思いながら目を閉じる誠一。 その瞬間、あっという間に夢の世界へ入ってしまった。
────小瓶の底に埋め込まれた盗聴器の先で、この薬を押し付けた男が笑っていた事を誠一は知る由もない。
誠一
誠一が自然に目が覚めた頃、外は既に夕焼けの世界だった。 ソファから立ち上がりグッとひと伸びする。
誠一
誠一は体を伸ばす姿勢を維持したまま、まどかがリクエストした鹹豆漿の材料を頭に浮かべながらあくびをすると
誠一
誠一
誠一
あれ…?オレ……
声が、出なくなってる……?
ふたば
ふたば
ふたば
ふたば
ふたば