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レイ

📖

ニコ

....なぁ、

レイ

ん?....

ニコ

髪....邪魔じゃないか?

レイ

え...

だらんとした髪を顔と一緒にあげ、ニコの方を見るレイチェル。

ニコ

結構伸びたな....

ニコがレイチェルの伸びきった髪を掻き分ける。

レイ

確かに、最近ちょっと重いとは思ってた、けど.....

ニコ

結うのも大変だろ....

レイ

ちょっとだけ

ニコ

.....その、俺でよければ

ニコ

切っても...いいか?

レイ

ニコ、散髪できるの?

ニコ

俺の頭を見て言うな。

ニコ

こう見えて、散髪屋のバイトをしたことがある.....

レイ

でも、今はしてないんでしょ?....

ニコ

だから、俺の頭を見て言うんじゃない。

ニコ

いいから、見てるとこっちが邪魔臭くてかなわん。

レイ

ハゲにしないでよ?....

ニコ

おう。

ニコはハサミを取り出して、チョキチョキとレイチェルの髪を切っていく。

レイ

......髪って、売れる?

ニコ

!?

ニコ

い、いきなり何を言う!?

レイ

え?...ほら、髪って売れるって聞いたから....

ニコ

う、売れるには売れる...んじゃないか?

レイ

私の髪、売れるかな?

ニコ

さぁ....、どうだろうな。

実は高く売れることをニコは知ってる。特に

地毛の金髪は高い。

だが、好きな人の髪を売ってまで金は欲しいとは思わない。

ニコ

どうだ?

レイ

....前より軽くなった

ニコ

だろ?髪は俺が焼却炉で燃やしておく。

レイ

うん、ありがとう。ニコ....

ニコ

50円、といいたい所だが。

ニコ

金はとらない。

レイ

じゃあ、何か、してあげないと...

レイ

じゃあ、これを...

ニコ

煮干しを渡すな、カルシウムは足りてる!

レイ

じゃあ、何がいい?....

ニコ

あ、え....っと

ニコは周りをキョロキョロする。

基地に一番に来てるので、まだ誰もいない。

ニコ

き....

レイ

ニコ

キス....とか....

レイ

😶

ニコ

だめ、か?

レイ

...一回だけ。

してもいいと言う前に、ニコは自分で切ったレイチェルの髪を撫でる。

そして、カーテンをずらすように髪を掻き分けて、レイチェルの顔を見る。

ニコ

ん....

レイ

....

レイチェルの口にニコの少しカサカサついた唇が押し当てられた。

ニコとの口づけはこれで三度目。

三回目となれば慣れてしまったのか、緊張もしていなければ

恥じらいもない。

レイ

.....あなた、本当にニコ?

ニコ

俺は俺だ。それ以下でも、それ以上でもない。

レイ

(私の知らないニコみたい...)

レイ

また、髪切ってくれる?

ニコ

おう...

ニコは切ったレイチェルの髪を半分焼却炉に入れて

もう半分は束ねて持って帰った。

何に、使うのかはニコしか知らない。

短編集!皆DEもっと光クラブ★

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