※ 実際の人物や団体などとは関係ありません ※
【 SIN 】 『 朝のキミ、昼のボク。 』
それでは、いってらっしゃいませ
「しゃっ、!」
根暗な僕は、暇になればすぐにキーボードゲームをする。
今、レースで優勝したとこ。
他にはまだ起きていない人がいるため、迷惑をかけないために声では無い声を出す。
もう1ゲーム…と思ったところで、隣の部屋から、ギコ…と、ベッドから降りる音が聞こえた。
あ、起きたのか。
その人は、起きてからすぐにリビングには来ない。
少し仕事をしてからリビングへやってくる。
僕が起きている時は、その人のために先にリビングへ行って、いつもホットミルクを作ってあげている。
キーボードの上にあった手を退かし、ゲーム用の椅子から立つ。
無駄に広いキッチン、無駄にデカい冷蔵庫。
洗面台を見ると、ジャジャミョンを食べる用のお椀が2つあった。
誰か食べたのかな?
そう思いながら、置きっぱのお椀をササッと洗い、ホットミルクを2人分作る。
*
ホットミルクを飲みながら、もう1つのホットミルクを飲む人を待つ。
僕の視線の先には、ナムジュンが一生懸命に育てている植物。
今日は太陽がカンカン照りだ。真昼間の太陽の光がカーテンを通して僕を照らす。
植物も、早く成長したいというように太陽へと顔を向ける。
僕も、あんな風に、元気に生きたい。
少しでも気分が下がると、すぐにあいつがやってくる。
何かを察したかのように。
『…ヒョン』
低い声でヒョンと呼ばれると、少しドキッとする。
「あ、来た?おはよう。ユンギ」
なんでかは分からない。
『ん"~…』
起きたばっかなのか、まだ眠そうなユンギ。
はい、とホットミルクを渡す。
ちょうどいい温度になったホットミルクは、ユンギにはぴったりだった。
ごくんと飲むその喉に目がいく。
色が白くて、喉仏が男らしい。
『あ"ぁ~…おいし』
「昼ご飯食べ…ぁ、朝ご飯か、笑」
『…僕にとっては朝ご飯です』
「僕にとっては昼ご飯だけどね?笑」
「ぁそうだ!食べ終わったらさ、デザート買ってきたから、それ食べよ」
『…珍しいですね』
「え?」
『ヒョン、いつも甘いもの買ってこないから』
「んー、今日は特別」
『…ん、?今日…?』
まだ今日がなんの日なのかわかっていないユンギを置いて、適当にあった材料で朝ご飯(昼ご飯)を作る。
*
「ご馳走様でした」 『ご馳走様でした』
「よし!今日はこのヒョンがユンギヤのためにデザートを買ってきたんだよ!」
『んん…?笑』
じゃーん!と言いながらチョコをプレゼントしても、やっぱり反応は薄い。
『…チョコ、?』
「今日ホワイトデーじゃん~!!」
『…。あぁ、ホワイトデーね。』
「だからわざわざ買ってきたんだよこのヒョンが。」
『…ぁ、ありがとうございます…』
素っ気なさすぎる君は、パジャマ姿で髪を掻く。
休日特有のだる〜く過ごす昼は、ユンギといるだけで、鬱じゃなくなった。
最近、ユンギが肩を痛めて、休んでいた。
ユンギがリハビリを頑張ってくれたおかげで、今は一緒に仕事が出来ている。
嬉しいと思った。けれど、重要なのは、ユンギが休んでいた時期だ。
僕は、何故か仕事もやる気がせず、ずっと気分が沈んでいた。
いつも僕が座っている席の隣にいるユンギが、当たり前だけど、いなかった。
何故か、心臓にずっしりと何かがのしかかり、辛く、大変だった。
今はユンギが仕事に戻り、やっと7人で仕事をすることが出来た今、すごく幸せだ。
ただ…また、少し変な感じになった。
ユンギが、また戻ってきて、ジミニや、ホソクが、嬉しそうに笑顔でユンギのことを抱きしめているのを見て、変に止めようとしてしまっていた。
なんでかは分からない。
僕は、ユンギに何を期待しているのだろうか。
ユンギがいてもダメ。いないのもダメ。
じゃあ何がいいのか…
『…ヒョン?』
「んえ、!?」
またまた低い声で呼ばれ、体が自然と反応する。
『どうしたんですか?』
「ううん、なんでもない。それこそユンギもどうしたの?」
『いや、その、ありがとうございますって伝えただけですけど』
「…そう?」
その時僕は、ユンギが『チョコじゃなくて、ヒョンが欲しい』
なんて言ってたことは、知る由もない。
皆さんこんちわえむです!
いかがだったでしょうか~!?
楽しんでいただけたのなら嬉しいです😉𢅥
次回は、マンネライン(グテ+ジミ氏)、夜のチョコですね!
お楽しみに!
それでは、お暇致します。
コメント
8件
夜のチョコの方、10:00に引き上げます!𢅥
朝昼夜ってなってるの好きです🥺🤍 今回もSINどかったです、、!!
なんでそんなに神なの!?え!?!