テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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聖⭐︎僕ラ之楽園！

第21話 - いやな感じ

537

2024年01月05日

#プロ野球

#青春

#楽園

( ͡° ͜ʖ ͡°)

紅林

あ〜ぁ…、

紅林

林間学校終わっちゃったぁ…！

山下

散々怖がってたくせに

宏斗

お前はホームシックも早けりゃトイレも近いんだから帰省して正解だろ

山下

それだけ聴いたらほぼ幼児じゃん

宏斗

大差ないよ

紅林

友人に向けて言う発言じゃない

紅林

そもそもね、！

紅林

あのお爺さんがｯ…

宏斗

クレ、

紅林

え、うん、…？

宏斗

何か、

宏斗

めっちゃ見られてないか、？

紅林

…え、

生徒たち「……………。」

紅林

な、何、なんかしちゃった？

宏斗

いや、俺らって言うより、

山下

………。

宏斗

…ぺーたを見てる、

紅林

…何で、ぺーたを、

宏斗

…何だあれ

紅林

壁に何か、

『忌み子　山下舜平大！』

壁には一面に書かれた文章と画鋲が大量に刺された舜平大の写真が貼られていた

宏斗

…取り敢えず、教室行かない？

山下

…今教室行っても、多分廊下と同じ光景になると思う

紅林

でも、！…ここでじっとしてるわけにも行かないし、

福也

ちょっと待ってよ

紅林

えっ！？福也先輩！？

福也

おかえり、山下くん

福也

もうわかってると思うけど悠長に話してる暇ないんだ

福也

HRの前に生徒会室ね

山下

…はい、

宏斗

…大丈夫か、？

山下

…分かんない、行くだけ行ってはみるけど、

宏斗

あぁ、1人で行くの？

山下

うん、

紅林

頑張れ、！何かあったら行ってやるし、

山下

…ありがと

山下

………。

ｶﾞﾗｯ、

山下

…失礼します

福也

お、来たね

福也

まぁ取り敢えず席にでも着きなよ

山下

…福也先輩、

福也

………。

山下

あれはいつからですか、

山下

今日が初めてじゃないですよね、

山下

反応を見るに俺らが林間学校へ行っている最中ですか

福也

…1年が林間学校に宿泊した2日後だよ

福也

朝学校に行ってみれば、あちこちにペンで山下くんの虚偽が書かれてた

山下

…あちこちに、

福也

生徒会で清掃はしたけど、毎朝飽きもせずにずっと書き込まれてる

山下

…あの、

福也

ん？

山下

そのペンは、水性でしたか、？

福也

え、？

福也

あ、うん、そうだけど、

福也

それがどうかしたの？

山下

…いえ、お気にせず、

福也

…まぁ、現状どうする事も出来ないし、先生方にお願いして警備強化してもらうしかないかな

山下

…いや、流石にまだ取り合ってはもらえないと思います

山下

決定的な証拠がないとただの悪戯として終わってしまう

山下

…それに、先生たちが動く前に犯人を見つけられるのが理想ですかね、

福也

何で？

山下

犯人に更生の余地があるかもしれないじゃないですか、

福也

…優しいね、山下くんは

山下

そんなんじゃないですよ、

山下

…優しくなんてない、寧ろ、

福也

…ん？

山下

何でもないです

山下

兎に角、犯人がまた動き出すまで待機します

福也

一応生徒会の方でも詮索はしてるからさ、なんかあったら連絡してよ

山下

ありがとうございます、福也先輩

福也

いつも助けてもらってるからね

福也

たまには借りを作っとかないとバチ当たっちゃうよ

福也

さ、もう行きなさい

福也

そろそろ授業も始まるし

山下

はい、失礼します

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

福也

…大丈夫かな、

ｶﾞﾗｯ

山下

………。

同級生「……………。」ｼﾞ-、

山下

………、

クラスメイトたちの視線を無視し、席へ向かう

山下

………ｯ、

机には朝同様に俺への悪罵が書かれていた

恐らく犯人が書いたのだろう

山下

(ｺﾞｼ、ｺﾞｼ、ｯ

クラスメイトたちは俺が机を1人で拭いている様をただ静観していた

どうせ何も言ってきやしないだろう

山下

(ｺﾞｼｯ、ｺﾞｼ、…ｯ、ｺﾞｼ、

山下

(…ｺﾞｼ、ｺﾞｼ…、

山下

────〜〜〜ｯ"ｯ"、

泣きたくないと思っていても、体は正直で

視界が歪んでくる

鼻もひくひく言っている

山下

(泣くな泣くな泣くな)

山下

(泣いてどうする)

山下

(余計惨めになるだけ)

山下

(どうせ誰も助けられない)

山下

(自分でなんとかしないと)

宏斗やクレがいないせいかいつも以上に涙脆くなっている

山下

(早く涙引っ込め、！)

ｸﾞｼｬ、！

山下

………ぇ、

曽谷

………。(ｺﾞｼ、ｺﾞｼ、)

山下

…曽谷くん、？

曽谷

…あいつらの事は気にしなくていい

曽谷

声一つも掛けないような奴らの為に態々君が泣く必要なんてないし

曽谷

手止めてないで早いとこ綺麗にするよ

山下

ぇ、何で、君が、

曽谷

…あの2人みたいに信頼関係なんて無いけどさ、

曽谷

少なくとも手伝いぐらいなら、出来る

曽谷

…何さ、ジロジロ見つめて、

曽谷

…僕じゃ、不満かよ、

ｷﾞｭｩ、

曽谷

！、

山下

違う、そうじゃない…、

山下

曽谷くんが俺の為に動いてくれてんのが嬉しくて、

曽谷

な、////

曽谷

ちが、僕は、！

曽谷

…あの時の、君が、僕にしたように、

曽谷

…自分のままで居ていいって、言いたくなっただけ、

山下

…曽谷くん、

曽谷

それに、！

曽谷

あんだけ偉そうに人格語った奴がただの大嘘付きだって信じたく無いだけ、！

曽谷

…ねぇ、書いてあったことは全部嘘なんだろ、？

曽谷

本当は、

曽谷

本当の君はもっと良い奴、なんだろ、？

山下

…曽谷くん、本当にありがとう

曽谷

………。

山下

君のお陰で視界良好だよ、笑

曽谷

そう、

曽谷

もう前が見にくくならないように下は向くなよ

山下

………！

山下

うん…！

曽谷くんの手を強く握り直す

続ク

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