シロ
…トコトコ
見ろよアレ、シロだ。
相変わらず今日も独りだね。クスクス
シロ
(また人間が喚いている。)
少年①
よぅ、シロ
シロ
あ?誰だ貴様
シロ
僕の前から消え失せろ
少年①
ひぃ、そんなこと言うなって
少年①
なぁ、ちょっと遊ぼうぜ?
シロ
お前に構っている暇は無い
少年①
いいからさ
少年はシロの腕を掴み
シロ
…!おいっ
シロ
離せ!
少年①
あぁ?
少年①
力は案外弱いんだなww
シロ
チッ…
シロ
(人間は簡単に壊れっから力を出してねぇだけだ馬鹿野郎)
突然大きな男が現れ、シロを庇う
少年①
あ?!なんだてめぇ
シロ
…!(なんだコイツ。)
ルク
俺かァ?俺はルクだ。それだけ覚えておけ
ルクはギロッと少年を睨む
少年①
ひっ
睨まれると、少年は逃げていってしまった
シロ
……
ルク
よぅ、嬢ちゃん
ルク
怪我はなかったかィ?
シロ
別に、お前に助けられる程僕が弱くない。
シロ
助けなくても良かった。
プイッとそっぽを向くシロ
ルク
…!
そのツンとした性格に一目惚れをしてしまったらしい
ルク
クッ…あははw
ルク
面白い嬢ちゃんだねェ
シロ
ふん。
ルク
なァ嬢ちゃんよ〜
シロ
なんだ。
ルク
ちょっと付き合ってくれるかィ?
シロ
断る独りで行け
ルク
そんな硬いこと言わないでくれィ笑
シロ
はぁ。
シロ
もういい。
早歩きでその場を去るシロ
ルク視点
白髪の少女
離せ!
ルク
(絡まれてんな。)
ルク
よぅ、嬢ちゃん、俺となら遊んでくれるかィ?笑
笑いながら2人に話しかける
ルク
(む、この嬢ちゃん、朝に。)
少年①
なんだてめぇ!
ルク
俺かィ?
ルク
俺はルクだ
少年①
じゃあ、ルク
少年①
この場から失せろ
ルク
失せるのはお前だよ
ギロッと睨む
少年①
ひっ
逃げ出す少年
ルク
(なんだ、弱いな。)
白髪の少女
ふん。助けなくても良かった
ルク
(あーあー。居るんだよなァこういう嬢ちゃん)
ルク
(何も出来ねぇ癖に強がって)
ルク
(ありがとうのひとつも無しに。)
白髪の少女
何が目的だ。
ルク
はぁ?
ルク
俺ァただ助けただけよ
白髪の少女
ふーん。
白髪の少女
変な奴だ。
ルク
(なんでだよ。当たり前だろう)
白髪の少女
僕を助けた奴は皆、借りを作ったと言って何かを欲しがるのに
ルク
……!
ルク
(そういう事か。。)
白髪の少女
お前は何も言わんのか。
ルク
じゃあ、俺に笑いかけてくれよ
白髪の少女
は?
白髪の少女
誰がお前に笑いかけるかっつの。
ルク
えぇ〜。
ルク
じゃあ、これから話しかけっから。全部絶対に!反応しろよ?
白髪の少女
はぁ。分かったよ。チッ
ルク
フッ
白髪の少女
…ふん。
プイッとそっぽを向かれてしまった
ルク
おやおや。寂しいねぇ。
白髪の少女
知るか。
白髪の少女
ありがとう(ボソッ
ルク
……!
ここで一目惚れをした
ツンとしているがどこか、優しい
素敵な少女に