テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
rara🎼
rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 天使パロ
rara🎼
rara🎼
rara🎼
──あの空は、あんなにも澄んでいた。
すべてが信じられて、まっすぐに、迷いもなく──それが、“はじまり”だった。
遥か昔。
天界の光は、今よりもまっすぐだった。
雲を貫く光柱のもと、若い天使たちの姿があった。
こさめ_アークエンジェル
こさめ_アークエンジェル
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
蒼い羽をばたつかせて、こさめが駆け寄る。
なつはその前で溜め息をつきつつも、手元の記録帳を閉じて振り返った。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
こさめ_アークエンジェル
耳をしゅんと垂らすように肩を落とすこさめに、なつはわずかに目を細めた。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
こさめ_アークエンジェル
こさめの顔がぱあっと明るくなる。
なつはその変わりように呆れたように目を伏せながらも、どこか満更でもなさそうだった。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
その数日後。
なつは、いるまと並んで空を飛んでいた。
広がる聖域の上空。
下では天使たちが祈りを運び、地上への加護を降ろしている。
いるま_ドミニオン
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
いるま_ドミニオン
ふたりは揃って苦笑しながら風を受ける。
その瞬間──
なつの視界に、一筋の濁った祈りの糸が入った。
それは、地上の祈りでは異質なもの。
どこか“渇き”と“執着”を帯びた黒ずんだ願い。
なつ_ソロネ
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
なつ_ソロネ
なつの声に、いるまが表情を曇らせる。
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
なつ_ソロネ
そう言いながら、なつは視線を地上に向けた。
そのとき、まだなつは──ほんの少し、“気になっただけ”のつもりだった。
その夜。
なつはひとり、地上への観測任務に赴いた。
夜の街は、人々の祈りで静かに満たされていたが──その中に、やはり混ざっていた。
澱んだ祈りが。
それは、とある男性の祈り。
──誰かを支配したい。
──自分だけが救われたい。
──他人などどうでもいい。
その祈りに、なつは触れてしまった。
心が、ざらりとした感覚に揺れる。
だが──
なつ_ソロネ
なつは迷いの中で、そっと手を差し伸べた。
そのときはまだ、それが堕ちる一歩だとは思わなかった。
ただ、“救いたかった”。
こさめ_アークエンジェル
その数日後、こさめが心配そうに言った。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
こさめ_アークエンジェル
こさめ_アークエンジェル
なつ_ソロネ
笑って突き放したようで、どこかぎこちなかった。
こさめはその表情に、気づいていた。
けれど──どうすればいいか、わからなかった。
いるまは、なつの堕天記録が上がる数日前、ひとりの天使から報告を受けていた。
いるま_ドミニオン
天使
天使
報告を受けたいるまは、何も答えられなかった。
まさか、と思いたかった。
けれど、もしそれが本当なら──
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
そして──
運命の日。
なつはひとり、地上に降り、堕ちた。
記録には残らなかった。
けれど、それを知っている者たちの心には、深く刻まれた。
戻れないと、誰もが思った。
けれど、こさめも、いるまも、らんも──信じた。
“なつは、まだ終わっていない”
現在。
なつはひとり、空を見上げていた。
あの日から、ずっとこの空を見てきた。
堕ちた今も、まだ──その空を嫌いになれなかった。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
誰にも届かない、独白。
けれどその声は、確かに、白い空へと滲んでいった。
第15話・了
rara🎼
rara🎼
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡160
rara🎼
rara🎼
コメント
2件
この連載が好きすぎてどの作品より続き楽しみにしてます…!!ウェブなのでハートの数制限あるのが悔しい…😭茈くんがこれからどうなるのかめっちゃ気になる…!