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rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 天使パロ
rara🎼
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──声にならない想いは、時に最も強く、心を揺さぶる。
誰かを救いたいと願うこと。
それは、天使であれ堕天使であれ、変わらないはずなのに──
天界・空の回廊。
いるまはひとり、星のように散る祈りの光を眺めていた。
掌に収まるほどの、小さな光。
それはある少女のものだった。
いるま_ドミニオン
先日、なつが地上で受け取った“祈り”。
記録には明記されていなかったが、祈りの波長と天使たちの観測が一致した。
それは、なつがまだ“堕ちきっていない”証拠だった。
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
その名を口にしようとした瞬間。
視界の隅に、鮮烈な光が走る。
見ると、すちが訓練場から戻ってきたところだった。
すち_ヴァーチャー
いるま_ドミニオン
すち_ヴァーチャー
すち_ヴァーチャー
すちはじっと、いるまの目を見た。
すち_ヴァーチャー
すち_ヴァーチャー
いるま_ドミニオン
すち_ヴァーチャー
すち_ヴァーチャー
その声音は、珍しく真剣だった。
軽くて明るい口調の奥に、確かに強い意志があった。
いるまは視線を伏せたまま、そっと口を開いた。
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
すち_ヴァーチャー
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
すち_ヴァーチャー
すちの瞳が揺れる。
すち_ヴァーチャー
すち_ヴァーチャー
すち_ヴァーチャー
いるま_ドミニオン
すち_ヴァーチャー
すちはその手を伸ばして、いるまの袖をぎゅっと掴んだ。
すち_ヴァーチャー
すち_ヴァーチャー
その言葉に、いるまは少しだけ口元を緩めた。
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
その夜、地上。
なつは、ふたたびひとりの人間の“祈り”に応じていた。
今回もまた、誰にも知られることなく── 教会跡の片隅で、少年が肩を震わせていた。
少年
嗚咽混じりのその声に、なつは静かに歩み寄る。
黒と白の混ざる羽を背に、なつはただ穏やかにその背中に影を落とす。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
少年
なつ_ソロネ
そう言いながら、なつはそっとその少年の肩に触れる。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
その手から放たれた光は、黒にも白にも見える不思議な色だった。
少年の目に、かすかな安らぎが戻る。
その光景に、なつは自分の胸が少しだけ熱くなるのを感じていた。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
一方、天界。
記録の光が静かに揺れ、こさめがそれを見つめていた。
こさめ_アークエンジェル
救済記録が刻まれていた。
堕天の身でありながら、またひとりの魂が“安らぎ”を得た。
こさめ_アークエンジェル
こさめ_アークエンジェル
こさめ_アークエンジェル
そして──
その祈りに応じたなつの姿を、雲の向こうから、らんも見ていた。
らん_ソロネ
その直感が確信へと変わりつつあった。
──なつは、天使に戻ろうとしている。
それがどれほど苦しい道でも、なつは“選びはじめている”。
らん_ソロネ
らん_ソロネ
らんの言葉は、空へと溶けた。
教会跡。
なつはふたたび空を見上げる。
その空の奥に、かつての仲間たちの気配を感じながら。
手の中には、またひとつ、“祈りの欠片”。
それはただの光ではなく、誰かの“願い”そのもの。
なつ_ソロネ
けれど、なつの背にある羽は、まだ完全に戻ったわけではない。
白と黒の、境界のまま。
それでも──
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
なつの声は、風に乗って、遠く天界へと響いていった。
第16話・了
rara🎼
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡170
rara🎼
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