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二重人格、ですか...。しかももう1人?は初期桜!! これは見るしかない✨ 最近色々な界隈行ってるせいでなかなかウィンブレに戻ることがなくなってきているのですが、どっかの誰かさん。のおかげで定期的に供給を得ることができて、とても嬉しいです(*^^*) 時の流れの早さは怖いですよね、もう2026年の4分の1が終わりましたし...。そして刻々と近付く受験...🫠

皆様本当にお久しぶりです🙇🏻♀️ 約3、4ヶ月空いた投稿となってしましました😢 あれよあれよと忙しく過ごしている間に気づけばこんなに……時間の流れの速さを日々感じながら生きております😌皆様は元気にしてらっしゃいましたでしょうか。私はそれなりに元気に過ごしていました💪もうすっかり冬の寒さも過ぎ去り暑いくらいな春がやって参りましたね笑 ↓(下に続きます。)
賑やかさが絶えない商店街 あたりは人々の楽しそうな声や笑顔で満ちている。
蘇枋
蘇枋
そんなにぎやかな商店街の中で、蘇枋は2色で色の違う白黒の頭を見つけた。
桜
蘇枋
先程までは桜を見かけ嬉しそうに笑っていた蘇枋だったが、 その態度やちょっとした言葉遣いで気づいてしまった。今日は違う「桜」くんだと。 明らかに表情が落胆した蘇枋をみて、目の前の「桜」は不機嫌そうな顔をした。
桜
チッという舌打ちが聞こえたあと、挑発するかのように笑った「桜」は、べっと舌を突き出した。
蘇枋
面白くなさそうに、彼は胸ポケットからタバコの箱を1箱取り出した。 1本を取り出し口に咥えたあと、ライターが見当たらないのか自分のポケットを探り出した。
蘇枋
桜
ポケットに下ろされていた視線は、いつの間にか蘇枋の目を見ていた。 綺麗な2色で違う瞳。それでも、桜くんの色とは少しちがうように見えた。
蘇枋
桜
ライターを探すのを諦めたのか、口に咥えていたタバコを、雑にポケットに突っ込んだ後、無言で彼は歩き出した。
蘇枋
桜
桜
蘇枋
桜
お互いに憎まれ口を叩きながら、 時間を気にしつつ学校へ向かう。
あぁは言ったが、彼が桜くんとは別人だとバレることはほとんどないだろう。 話していても違和感は感じないし、クラスにも馴染んでいる。完璧と言っていいほどに。
それでも俺が違うと、そう気づいてしまったのは、桜くんのことが好きだからだと思う。 桜くんの笑う姿も、不器用なところも、優しいところも、その美しい容姿だって。気づけば目線が彼を追いかけて、ほんの些細な違和感に気づいてしまった。
桜
蘇枋
蘇枋
桜
蘇枋
心底面倒そうな顔をした後、これだけで腹が膨れるとか何とかボヤいていたが、特に気にせず道のりを進んだ。
桜
蘇枋
桜
蘇枋
桜
蘇枋
桜
なんだかんだ帰ってくる反応があまりにも桜くんに似て面白くてからかってしまう。 彼も本気にはしてないだろうが、少し疲れた様なため息はついていた。
俺と桜くんの関係は恋人。 けれど彼との関係はなんと名前をつければいいのだろう。 桜遥にかわりはないのだから、恋人と呼ぶべきなのか。友人と呼ぶべきなのかそれともただの知り合いか
この関係に定義をつけられず、ずるずると今まで過ごしてきた。出逢えばこうして2人並んで軽口を叩き合う 軽くも深く重い関係。
蘇枋
桜
蘇枋
蘇枋
彼は桜くんとは違ってあまり食べ物を口にしない。 口にしていると言えば、煙臭い棒を1本だけ。 いくらやめろと言っても彼はそれを咥えることをやめない。彼と桜くんが別人と気づいてから、タバコを吸っていると気づいてからは俺が目を光らせて見てはいるが、気を逸らした一瞬で彼はふらりと教室から消え、隠れてタバコを吸う。
ただの煙臭いあの棒のなにがいいのやら。 どれだけタバコを没収しようと、どこから仕入れてくるのか数日には小さな箱がポッケに入っていた。 蘇枋自信タバコは吸わないから、部屋にどんどん彼のタバコの箱が溜まっていく。
蘇枋
蘇枋
桜
蘇枋
最近慣れてきたのか没収するといえばタバコを素直に渡してくれるようになった。 気づいたばかりの時は、しかめっ面をしながらきれていて、本当に嫌がっていたというのに。
カランと音を立てて扉を開ける。 中からは、出来たてのパンの匂いが鼻をくすぐり、今にもお腹がすいてきそうだった。
蘇枋
桜
流れる動作で、トレーにカレーパンをふたつ乗せた。 彼は文句ひとつ言わず、ただ蘇枋の後ろを着いてくる。
蘇枋
桜
そういえばそうだったと言わんばかりに、彼は答える。あくまで自分の方がよく桜を知っていると言うマウントも取りながら。
蘇枋
自分が払うのが当たり前というように、蘇枋は桜に渡すカレーパンを買っていた。 こういうスマートな所がイラつくとさえ、桜は同じ男ながらに思った。
桜
1人先に外へでて、壁にもたれながら蘇枋をまつ。 見上げた空は、汚れきった自分を見下しているとさえ思えるほどの 青空だった。
楡井
桜
教室に入ってすぐ、桜と蘇枋だと気づいた楡井がすごい速さで桜に飛びついた。一瞬、楡井の勢いに気圧された彼だったが、すぐに体制を立て直しなんだなんだと楡井を見た。
楡井
楡井は愚痴を吐き出すように彼へ 色々とこぼしていた。
彼に桜くんの時の記憶はあるらしい。 彼いわく、ただ情報として残っているだけらしいが。その時の記憶や会話は残っているらしいが、自分が体験したことではないからか、どこか白昼夢の様な気分らしい。
桜くんは、彼の記憶がないらしい。だからか、とその話をきいたとき、妙に納得もした。もし記憶があれば、彼のことを知っているし、タバコなんて全部捨てているだろう。だが彼は上手く桜くんに隠しているのか、タバコが今までに見つかった様子はないし、桜くんは彼の話を1度もしていない。そして、たまに桜くんと俺たちの間で誤差が起きる。桜くん自身は、物忘れが酷いだけだと思っているけれど……
桜くんはよく、みんなと会話が噛み合わない時は、物忘れが酷くて…わりぃなんて言っていたが……、真相を知った時、蘇枋の口から出てきたものはため息だった。どれほど彼は、自分のことに無頓着なのだろうかと。
考えたらまた頭が痛くなりそうだった。 蘇枋が真相を知ってからは、桜やもう1人の桜をサポートしながら日々を過ごしている。 彼がいる時間帯は、そう長くは無いみたいだし、1日まるまる記憶がない、という状態もほとんどないみたいだから。
蘇枋
ニッコリと楡井に笑いかけ、桜と共に慰めの言葉をかけていると、あっという間に授業開始時刻となった。
授業終わりのお昼頃、くあ……と大きな口を開け欠伸をした彼の元に近ずいた。
蘇枋
蘇枋
桜
まだ少し眠たげな眼を擦りながら、 ぐるりと桜は周りを見渡した。
蘇枋はほっと息をついて彼の少しはねた頭を優しく撫でる。 よかった、パンを買っておいて。 きっと桜くんは彼と違ってお腹を透かしているだろうから。元々は彼のために買っておいたものだが、お腹に入れば一緒だろうと桜にパンを差し出した。
蘇枋
蘇枋
小さく「貰う」と返した彼にビニール袋から2つカレーパンをわたした。
蘇枋
桜
眉間に皺を寄せ、じっと考える素振りを見せたあと、ぽつりと返されたのは一緒に登校した記憶。様子からして、相手が蘇枋かどうかなのかがはっきりと分かっていないのと、会話の内容や自分の行動が分からないみたいだ。
やはりほとんど記憶はない。
桜
蘇枋
桜からの回答を、わかった上で聞いた。どこまで何を覚えているのかを少しでも確認したいから。けれど少し意地悪だったかな、と本当に申し訳なさそうに項垂れる彼の頭を優しく撫でた。
先程までは寝ぼけていて素直に触らせてくれたその柔らかい髪は、目が少しさえ覚醒してきた彼に呆気なく払い落とされた。
頬を赤らめる彼を見て、やっぱりまだ教室や、人が大勢いる場所ではダメかと残念に思いながら小さく笑った。
なんだかんだ一日を終え、辺りはすっかり黄昏色に染まっていた。 季節が季節だとしても、まだ日が落ちた日は少しひんやりとしていた。
蘇枋
自分の前を歩く彼を、そっと呼び止めた。
蘇枋
桜の病気は、きっと「解離性同一性障害」だ。世間一般的によく聞く名前は二重人格だろう。きっと桜くんは、この世界に疲れてしまったんだと思うだから彼を産んだのだろうこの残酷な世界を生き延びるために。 だったら恋人である自分はどうすればいいか。彼のために何ができるか、
そう考えた結果、今自分ができることは、沢山彼にだいすきだと伝えること、彼の居場所はここにあると思ってもらうこと、彼に寄り添うことだと思った。
たっぷりと甘さを含んだ声で、少し熱を持った赤い瞳で、少しでも多く、桜に好きだと伝わるように全身で好きをつたえた。
桜
突然投げ渡された大きな感情に、顔を真っ赤に染め上げ、小さなアホ毛をビビっとさせながら、もはや悲鳴の様に桜が叫んだ。人通りが少なくなったタイミングを狙ったから、もんくは言われないだろう。
蘇枋
蘇枋
桜
夕日より赤いんじゃないかと思うくらいに真っ赤に熟れた桜の頬をやさしくするりと撫でた。甘さの過剰摂取で、気絶してしまうんじゃないかと思うほどに心臓の音もうるさかった。
蘇枋
妖艶に小さく笑い、今すぐにでも逃げ出してしまいそうな彼の腕を力強く掴んだ あっ、という小さな声を塞ぐかの様に、唇を啄むような軽いキスを交わした。
蘇枋
蘇枋
顔を離したとき、蘇枋は先程の甘さを含んだ瞳とちがい、いつも通り、笑顔を貼り付けた顔に戻っていた。
またねの挨拶は、度が過ぎるほどに甘くて、本当にまた会える。そんな気がした。
お互い、別れるのが少しだけ名残惜しいといった顔をした。 けれど今の桜にはそれくらいがいいのかもしれないと蘇枋は思う。また会いたいと、そう思ってくれれば、それでいい。
蘇枋と別れたあと、桜はしばらくその場所から動けなかった。唇の感触を追うように、小さく指でなぞったあと、先程のキスの瞬間を思い出した。
はたして、心臓がうるさかったのはどちらのものだったのか。今もまだ痛いほど暴れている桜のものなのか、それとも後ろからみて、耳が少しだけ赤く染っていた蘇枋のものなのか、それとも2人ともなのか。
甘く蕩けきった脳は、考えるのをやめた。