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欲しくてたまらなかった。昔から。
1年中、真っ赤な薔薇が咲いたように思わせるような…リボン
このリボンを胸につけて、街中を歩くお姉さんになってみたくて。
そのリボンをつけたいがために、私は16年間生きてきた。
だって、そのリボンは、「聖アルティミス女学院」の生徒である証だから。
聖アルティミス女学院といえば、ものすごいお嬢様学校だ。
隣町にある、「私立さざなみ女子高等学校」とは、比べ物にならないくらいだ。
そして、私は奇跡的に聖アルティミス女学院に入学した。(補欠合格だけど)
でも、私はそれでもよかった。
だって、あの赤く燃え上がるような真っ赤なリボンを手に入れられたから。
でも、何故だろう…
入学してから、約1ヶ月
あの、憧れの真っ赤なリボンをつけられる喜びなど、一切感じなくなってしまった…
16年間、この小さい脳みそを回転させ、やっとの思いで入学できたのに…
なんか全然違う
女子高生って、もっとキラキラしてて、彼氏がいる明るいものだと思ってたのに…
なんだろう…この私(貧乏)だけクラスで浮いている感じは。
市位ハナ
私は昼休み、スマホをいじりながら1人で家から持ってきたお弁当を食べることが日課だった。
市位ハナ
そして、私は一言つぶやいた。
市位ハナ
市位ハナ
城野モクハ
瀬繹マイカ
たしかに、私のお弁当は平々凡々それ以下のショボいお弁当かもしれないけど…
そこまで言わなくても…
味田レイコ
この人何も喋らないんだ。
クールさを出しているんだろうけど、眼帯なんかしてたら厨二病だと思っちゃうよ…
私はしょうがなくコイツらの質問に答えることにした。
市位ハナ
市位ハナ
城野モクハ
聞いといてその反応!?
内心ちょっとムカムカしながらもお弁当を食べ続けていたら…
天使が舞い降りた…
稲沢はな
市位ハナ
い、稲沢さん!?
この人は稲沢はな
勉強は、3年生でも勝てないんじゃないかってくらい頭がいい。
運動では、陸上の大会では、1位しかとったことがないとか…(私は、大会に出られることがまずすごいと思う。)
そして、美人で優しいし。
これを完璧って言うのか…
稲沢はな
市位ハナ
中身は…
色とりどりのマカロンだった…
マカロンって、小さいくせに、コンビニのシュークリーム3個くらい余裕で買える値段するんだよね〜
って、これよく見たら10個以上入ってるんじゃん!?
市位ハナ
稲沢はな
市位ハナ
サクッ!
市位ハナ
稲沢はな
市位ハナ
稲沢はな
市位ハナ
これが、稲沢さんと初めて話した出来事だった。