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お久しぶりです桃赤です(

地雷さんはここで

夢をみた

「りいぬ、」

優しくそう呼ばれ

自分の小さな手を

実の両親に重ねる夢を

……ッ

目が覚めて

涙が頬をつたっているのは

特別珍しいことじゃない

このところ毎日そうだ

俺に肉親はいない

いるのは綺麗事好きの義母と

上辺だけの義父

そして───

ぁ、おは~りいぬ

ちょっとだけうざい幼なじみ

…おはよ、

……っあ、

なに

やっべ…課題やってくんの忘れてた…

…っはぁ、!?

忘れるか?普通

りいぬ~見せてっ!

…どっちでも、

……ありがと、

「どっちでも」

それが俺の口癖

いや───

「どっちでも」しか言えない

自分で選べないのだ

「どっちでも」「なんでも」

相手に合わせれば

相手も自分も傷つかないで済む

お見、合い…?

義母

えぇ、お見合い

義母

お父さんの付き合いでね、

義母

どうしても断れないの

じゃあ拒否権なんかないじゃんか

なんでいちいち相談すんの

別に……どっちでも、

義母

……決定、ね

……

一週間後、両家の顔合わせがあるらしい

はぁぁあ、っ!?お見合い!!!?

お茶を盛大に吹き出し

おうむ返しに質問してくる

んちょ、汚い…

びちゃびちゃになった机を

仕方なく拭いてやる

お義母さんが勝手に決めたの…、

ふぅん…で、?「どっちでもいい」って言っちゃったんだ?

ッ…仕方ない、じゃんか

「断れない」って言われたから…

………

ね、りいぬ

ん、?

俺と逃げよ、

イタズラっぽく笑い

俺の手をとる

…っ、ど──

「どっちでも」?

…りいぬはどうしたい

お、れ……?

俺…

このままお見合いして

お義母さんのあやつり人形みたいに生きる、?

…その方が…みんな…

っ…でも、!

俺…は、っ

さとちゃん、と逃げたい…っ!

…ん、!ニコッ

じゃ、行こっか

…どこに、?

俺ん家?

ちょっと待って、着替えとか取りに行かなきゃだから!

お、優等生のりいぬさんが早退ですかー?

うるさいうるさい

早く行こ

先生に言わなくていいの?笑

……うん

ん、行ってこい

っわ、!

玄関前で背中を押され

半ば勢いでドアを開ける

ガチャ

……お義母さん、いない…?

きっと買い物にでも行っているのだろう

用意、できたよ

じゃ、今度こそ出発

義母

りいぬ…?

!?

お義母さ、!?

義母

なに、してるの!?

……りいぬ、逃げるよ

っへ!?

俺の手をつかみ

そのまま義母の横を走り抜ける

義母

ッ…!?

義母

待ちなさいりいぬっ!

いやいやいや俺走ってないんだけど!?

なんなら引きずられてるんだけど!?

ドンッ

うおっ

んわっ…!

え、ぁ…すみませんっ!

ちょっところちゃん!早く逃げなきゃ!

ぁ…すみませんっ

義母

りいぬ、っ!

ぁ、ちょ!さとちゃ、!

わーってるよっ

黄母

るぅと、

お母さ、っ!

義母

…っ黄瀬、さん!?すみませんっ、りいぬが!

黄母

赤木さん…っ!うちのるぅとが、

へ、?

っえ?

義母

……少し家でお話しましょうか

えーっと…整理すると

俺とるぅと?って子がお見合いするはずだった、けど

俺はさとちゃんとるぅとって子はころんとかってやつと

駆け落ち…しちゃったらしく…

義母

~~~~っ!

黄母

~~~~~~~~?~~~…

盛大に怒られてます()

いやるぅとの親はまだ優しい

義母

~~~~~~~~~~~っ!!!

義母の金切り声が頭に響く

るぅとの親は「なぜ相談してくれなかったのか」

「無理をさせて申し訳なかった」なんて親らしい事を

義母は家の名がどうたらとか

そんなことばっかりで

俺の心配なんて一ミリもしてないことがわかった

…バンッ

っへ、さとちゃ…っ!?

さっきから家のことばっかり…りいぬのことは…ッ

ごめんなさい、もういいです…

りいぬ行くよ

んぇ、っ

義母

ぁ…ちょ!待ちなさいっ

あなたは!もう…りいぬに近づかないでください

義母

なんでそんなこと、っあなたが決めるの!?

…じゃあ、本人に聞きます?

りいぬ、りいぬはどうしたいの?

俺は…さとちゃんと一緒に行く

この家にはもう、っ帰らない

…だ、そうです

では、

義母

ッりいぬ…

っ…!

義母のすがるような目から

顔をそむけ

俺は家を後にした

さとちゃん、大好きだよニコッ

ん、俺もだよ

end

お久しぶりすぎて没(?

ぶくま一言

next⇨⇨⇨♡900~

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