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大須賀さくら

…ねぇ

さくらの母

ん?

大須賀さくら

あのさ、12月20日さ、ライブ行っていい?

さくらの母

え?だめじゃないけど授業は大丈夫なの?

大須賀さくら

取れなくても卒業できるよ

さくらの母

本当に?ならまぁいいけど…どこに?

大須賀さくら

えーっと…大阪

さくらの母

大阪⁉︎まさか一人で行くんじゃないよね?誰と?

大須賀さくら

…中村くんと

さくらの母

え、あ、そうなの…

一人で行くと言ったら絶対反対されると思っていたさくらはすぐに白状した。思ったよりもあっさりと承諾されて拍子抜けしてしまった。

大須賀さくら

あ、あと明後日バイトの後私と中村くんと三浦さんと鈴木さんでカラオケでオールするから帰ってこないからよろしくね

さくらの母

あぁ、帰る時連絡して

大須賀さくら

うん

大須賀さくら

私、今日帰らないからね!
帰ってこなくても心配しないでね、連絡もしないでね

さくらの母

うん、いってらっしゃい

さくらの父

すごいな、宣言する朝帰り

さくらはこうしてすこぶる健全な朝帰り宣言をしてバイトへ出かけた。

大須賀さくら

おはようございますー

三浦まゆ

あっ、大須賀さん!おはようございます!

スタッフルームに入ると三浦が輝くような笑顔でさくらに挨拶をした。

大須賀さくら

おはようございます(今日もめっちゃかわいいな)

三浦まゆ

大須賀さん今日カラオケ来るんですよね!

大須賀さくら

うん、行くよー

三浦まゆ

ですよね!聞いてくださいよ〜孝太郎さん麻雀するから来ないって言ったんですよ〜

大須賀さくら

来ない理由が麻雀

三浦が高野孝太郎と付き合っているのをさくらは知っていた。というか、インスタを見て勘づいていた。この間、三浦が孝太郎と話しているのを見て確信した。三浦がすごいかわいかった。

だから何も聞かず三浦がさくらにこう言う理由もわかるし後から入ってきた悠哉も何も気にしない。

中村悠哉

おはようございますー

三浦まゆ

中村さんおはようございます

大須賀さくら

おはようございます

三浦まゆ

二人って今日何時までですか?

大須賀さくら

ラスト

中村悠哉

ラスト、日向もラスト

三浦まゆ

じゃあ、私20時までなので待ってますね!

そしてさくらと悠哉は同じ時間に入り、ラストまで働いて日向と共にスタッフルームへ戻った。

大須賀さくら

私何歌ったらいいかすごい迷ってるんだけど

鈴木日向

そうなの?

大須賀さくら

好きな曲マイナーだからさ…

鈴木日向

え、でも…二人一緒にライブ行ったりするなら歌う曲被ったりするんじゃないの?

日向がさくらと悠哉を見る。

大須賀さくら

いやいやいや!

中村悠哉

ドロスは知ってるからって歌える曲じゃないから

そこは三浦がやって来た。

三浦まゆ

結構カラオケ行くって決まってから行くまで時間かかりましたよね

鈴木日向

だって、大須賀さんが卒論終わってないって言うからー

大須賀さくら

えっ、私のせいなの〜?

4人で外に出ると日向が立ち止まった。

鈴木日向

あれ、待って大須賀さんどうやって行くの?

大須賀さくら

えっ?

鈴木日向

だって大須賀さん自転車ないでしょ…あ、悠哉の借りたら?

大須賀さくら

その場合中村くんはどうするの

鈴木日向

大丈夫。大須賀さんのためならあいつは走ってくれるよ

中村悠哉

いや、大須賀さんは俺が乗せて行くから

さくらと日向が話している後ろで三浦と悠哉が自転車を交換してサドルを直していた。

中村悠哉

大須賀さん後ろ乗って

大須賀さくら

…うん、ありがと

さくらは焼肉に行った時と同じように荷台に捕まって自転車に乗った。

中村悠哉

なー2月になったらスノボ行こうぜー

大須賀さくら

私やったことないよ

中村悠哉

いいよ、俺が教えるよ

鈴木日向

行くとしたらどこ?長野?

中村悠哉

いや長野は遠くない?新潟じゃない?

大須賀さくら

えっ、新潟の方が遠くない?

中村悠哉

え、あ、そっか

三浦まゆ

中村さんと鈴木さんと孝太郎さんと私と大須賀さんで行くってことですよね?いいですね!

中村悠哉

でしょ?

ふんわりとしたまるで実感が湧かない話だったが、さくらはそんなことどうでもよかった。

実現してもしなくても計画があって実行しようとする人がいて、そこに当たり前のように自分が参加しているのがたまらなく嬉しかった。

大須賀さくら

みんなで行ったら楽しそうだなぁ…

さくらは悠哉の背中を見つめながらこっそりと呟いた。

カラオケの店員

はい、4名様で
お時間はどうなさいますか?

三浦まゆ

あ、えっとフリーで…?

大須賀さくら

あってる?

中村悠哉

あってる

鈴木日向

うん

カラオケの店員

はい、ではフリーで…朝の5:00までですがよろしいですか?

大須賀さくら

はい

カラオケの店員

では、305号室で
当店ワンドリンク制ですのでおきまりになりましたらお部屋からご注文お願いします

三浦まゆ

はい

そして4人は305号室に向かった。

中村悠哉

飲み物どうするー?

大須賀さくら

私、烏龍茶

三浦まゆ

じゃあ私も

鈴木日向

俺メロンソーダ

中村悠哉

うん、じゃあアイスの烏龍茶ふたつとメロンソーダとアイスの緑茶で

さくらは三浦の隣に座り、さくらの向かいに悠哉、その隣に日向が座った。

鈴木日向

これって対決なの?

大須賀さくら

えっ、対決はやだ

三浦まゆ

男対女ってことですか?

中村悠哉

いや、わかんないよ
俺と三浦さん、大須賀さんと日向かもしれない

三浦まゆ

え、中村さんととか絶対嫌ですー!

三浦があまりにもさらりと毒を吐き、場が笑に包まれた。

鈴木日向

振られたー!

大須賀さくら

振られた振られたー!

中村悠哉

振られたわー

大須賀さくら

あれ、三浦さん私とならいいの?

三浦まゆ

大須賀さんならいいです!

大須賀さくら

やった♪

対決は日向の戯言だったようでそれについては触れられないまま三浦に検索機が渡されて、歌の予約が始まった。

日向がアニソンを歌ってくれたのでさくらはボカロと有名な邦楽ロックを歌うことで落ち着いた。

歌って数時間経った頃、日向が眠そうにし始めて寝る体制に入り始めた。

大須賀さくら

…鈴木さん寝るの?

鈴木日向

ん…

中村悠哉

大須賀さん鈴木さんって呼んでるの⁉︎

大須賀さくら

え、うん

中村悠哉

日向でいーよ、日向で!

大須賀さくら

(なんで中村くんの許可なんだ…)

そして眠った日向をさくらと三浦はこっそり写真に撮った。

大須賀さくら

日向さんまつげ長っ

三浦まゆ

羨ましいですよねー

中村悠哉

撮ってどうすんだよ…

悠哉に呆れ顔をされたがそんなことはさくらも三浦も気にせず歌い続け、途中で日向も起きてまた4人でマイクを回した。

朝になりカラオケ店を後にした4人は朝ごはんを食べるためにファミレスに入った。

大須賀さくら

どうしようびっくりするくらい食欲ない

中村悠哉

俺すごい腹減ってるんだけど

鈴木日向

俺も〜

三浦まゆ

私もそんなに減ってないです

大須賀さくら

でも私この後家帰ってシャワー浴びて大学行かないと行けないんだよなぁ…

中村悠哉

今日授業あんのかよ

大須賀さくら

あるよ

とりあえずメニューを回し食べるものを決めて料理を待った。

大須賀さくら

あれだ、空腹より眠さが勝ってる

三浦まゆ

あー…それはありますね

鈴木日向

何もないから帰ったら寝る

中村悠哉

俺も帰ったらバイトまで寝るわ…

昨日は結局日向以外誰も一睡もしてないのである意味で不健康だ。

それでもさくらは今まで感じたことがない充足感に満たされていた。

カラオケが大好きでよく行く割には、さくらはカラオケオールをしたことが一度もなかった。したいと思ったことは何回もあったし、友達と「してみたいね」と話をしたこともあったのだが、実際したのは初めてだった。

まさか卒業間近になってオールできるとは全く予想していなかった。きっと今年の4月の自分に言っても信じない。

大須賀さくら

じゃあ私は大学行くから一回家帰るね…
またバイトで…おつかれさまー…

中村悠哉

おつかれー

鈴木日向

おつかれー

三浦まゆ

お疲れ様ですー

さくらは他の3人よりも少しだけ先に退散して家でシャワーを浴びてから大学へ行った。

その日の授業で教授には

教授

今日珍しく眠そうだったね

そう言われてしまった。

片想いでも恋だと思いたかった

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