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恋に恋からちゃんと卒業

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恋に恋からちゃんと卒業

6 - 第5話 ハプニング

♥

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2022年03月01日

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桜花

まずはどこ行く〜?

なの

あっ!

なの

あの雑貨屋さんとかよってもいいかな?

桜花

もちろん!

桜花

じゃあ行こ!

もう雰囲気がかわいいお店だった。

置いている全部のものが可愛くて、

女の子の憧れ的空間だった。

たしかに全部欲しくなる。

そして、この空間にいれば私でも女の子になれる気がした。

このお店の影響もあって、

なのちゃんはよりかわいく見えた。

どれを買おうか悩んでいるかわいいなのちゃん。

隣には春人と奏太くん。

まるでお姫様と王子様の絵だった。

美男美女といる私を見て、

一気に不安になる。

一緒に居たら良くないんじゃないかと思ってしまう。

桜花

私も、もっと可愛かったら…(ボソッ

春人

なぁ、今なんか言った?

桜花

え?

桜花

ううん!何も!

そんなこと思ってるのがバレたら

また春人は心配するから

全力の笑顔を春人に向けた。

桜花

じゃあ、とりあえずここ集合ね!

桜花

じゃあ、なのちゃん行こ!

なの

うん!

次に私たちは別行動とした。

この後の夏祭りで着る浴衣が私もなのちゃんも無くて、

かわいいのを2人で選んで男子を驚かせよう作戦を計画したのだ!

私となのちゃんは2人で居て全然気まずくないけど、

あっちの2人は大丈夫かな?

なの

ど、どうかな?

桜花

すっごいかわいい!

桜花

マジモデル並だよー!

浴衣を着たなのちゃんは、

かわいくでも、少し色っぽく、

マジモデルさんだった。

だって、店の中の人ほぼ全員なのちゃんを見てたもん。

桜花

2人ともいいの買えて良かったね!

なの

うん!

桜花

夏祭りの時、2人の反応が楽しみだな〜!

桜花

なのちゃん可愛すぎるんだもん!

なの

そんなことないよ!

照れた風に言うなのちゃんも可愛い。

買い物も終わったからゆっくり集合場所に行こうと思ってた。

何気なくたわいもない会話をしていた時、

男A

ねぇ、君たち2人?

男B

可愛いねー!俺らと遊びに行こ!

全く知らない人から声をかけられた。

桜花

やめてください。

桜花

今から、他の人と合流するので誘うなら別の人を誘ってください。

なのちゃんの前に少し出て、そう言った。

怖かったけど、なのちゃんは私より怖がっているのが分かった。

だから、なのちゃんは私が守らないと。

男A

釣れないなー笑
いいじゃん!

男B

ほーら、後ろの女の子も!

そう言ってなのちゃんに触れようとした手を思いっきりはたいて、

私達は少し距離をとった。

痛がってる間に、私はなのちゃんに伝えた。

桜花

なのちゃん、今から言うことよく聞いてね。

桜花

後ろに今出せる全力でいいから走って逃げて。

桜花

少し走ったらさっきの雑貨屋さんの隣に階段があるから、

桜花

そこを降りたらすぐに一階の集合場所に着くから2人がいると思う。

桜花

そこで2人と待ってて。

桜花

すぐ私も行くから。

桜花

大丈夫。なのちゃんのところには絶対こいつら行かせないから。

桜花

私を信じて。

なのちゃんは小さく頷いた。

男B

何さっきから2人で話してんの?

男A

俺らも混ぜてよー

男A

さっき手叩かれたの痛かったんだけどなー

そう言って近づいてきた男を思いっきり殴った。

そいつがよろめいた瞬間、

桜花

今!

私の合図とともになのちゃんは全力で走って行った。

男B

あっ、待て!

追いかけようとしたそいつにはけりを入れた。

男B

いった…

男A

ちっ、あっちが本命だったのに…

男A

まー、いっか。

男A

こいつに無性に腹が立ってるし。

こっちを睨んできた。

怖い、でもなのちゃんを逃がせた。

悔いはない。

男B

お前、俺らに何やったか分かってんのだろうな?

なのちゃんを逃すのに必死だったから、体は動いてくれた。

もうでも怖さで動かない。

なのちゃんを助けたのはかっこつけ。

別に護身術とか全く知らない。

こいつらに敵うわけがないのは最初から分かってた。

本当に殺されるって初めて思った。

男A

じゃあ、とりあえず一発。

私のお腹を殴ってきた。

桜花

いっ…

男B

おいおい、これでおわりかよ笑

男A

ほら、ついてこい!

私は涙目になりながら彼らに腕を引っ張られた。

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