TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

笑う義勇と笑わないしのぶ 【其の壱】

一覧ページ

「笑う義勇と笑わないしのぶ 【其の壱】」のメインビジュアル

笑う義勇と笑わないしのぶ 【其の壱】

1 - 笑う義勇と笑わないしのぶ 【其の壱】

♥

112

2020年08月10日

シェアするシェアする
報告する

冨岡義勇

なぁ。なぁ、胡蝶

胡蝶しのぶ

.................何でしょうか

冨岡義勇

一緒の任務だ。仲良くしよう

胡蝶しのぶ

....................

冨岡義勇

つれないなぁ

胡蝶しのぶ

口を動かす暇があるなら、早く走ってください

冨岡義勇

まぁまぁそう言わずに

冨岡義勇

仲良くしよう

義勇としのぶは、とある山に来ていた

冨岡義勇

ここか?人が行方不明になっている、というのは

胡蝶しのぶ

.............ええ、そのようですね

冨岡義勇

今のところ、鬼の気配は感じないね

胡蝶しのぶ

..........................そうですね

冨岡義勇

もう少し、奥に行ってみよう

胡蝶しのぶ

..................はい

山の奥は木が生い茂り、木の葉で月が隠れていた。灯はなく、辺りは真っ暗だ

冨岡義勇

不気味だね

胡蝶しのぶ

えぇ

冨岡義勇

胡蝶は北、俺は西の方は行く

胡蝶しのぶ

はい

冨岡義勇

気を付けて。相手は十二鬼月かも知れないから

胡蝶しのぶ

承知の上です。そっちこそ、死なないように

冨岡義勇

分かってるよ。じゃ、またあとで

胡蝶しのぶ

....................

義勇はしのぶと別れ、西の方向へと足を進める

冨岡義勇

うぅーん...........灯がないのが難点だな

冨岡義勇

早く出てきてくれないかな........

冨岡義勇

(今日も疲れてるんだ。色々と_)

ガサガサと、音がなる

冨岡義勇

っ!

冨岡義勇

.......................

冨岡義勇

そこにいるのは誰だい?

冨岡義勇

......................

冨岡義勇

(返事はなしか。しかし、鬼の気配はしないし、動物かも)

冨岡義勇

出ておいで。俺は怖い者ではないよ

ガサガサ。ガサガサ。先程よりも大きい音だ

冨岡義勇

....................

冨岡義勇

(鹿か?..............いや、クマかもしれない)

冨岡義勇

出てきておくれ、危害は加えないから

ほんと?と草陰から女の子の声が聞こえた

冨岡義勇

(小さい子供か...........)

冨岡義勇

ああ、ほんとだ信じておくれ

小さい女の子

........................

冨岡義勇

(肆か伍歳くらいの子か.......参ったな)

冨岡義勇

君、名前は?

小さい女の子

..................

少女はガクガクと身体を震わせていた

冨岡義勇

.......................突然で申し訳ないのだが、君は、何を観た.......?

小さい女の子

.................分からない.......でも、人じゃなかった..........怖い、こわいよお兄さぁんっ..........!

冨岡義勇

(鬼だ)

冨岡義勇

そのバケモノは何処で観たか分かるかい?

小さい女の子

..............ううん..........あのバケモノが現れてから、走って、にげて......気付いたらここにいた.............

冨岡義勇

(..................然程距離があった、という事か。胡蝶の方にいるのかも知れない)

小さい女の子

もうやだっ......!ここに居たくない!!お姉ちゃんは?どこっ、何処にいるの!?

冨岡義勇

!君、お姉さんがいるのかい?

小さい女の子

うん.........手を、繋いでたの

冨岡義勇

(ここに来る途中、そんな子は見なかった......。もしかすると.....)

小さい女の子

お姉ちゃん、どこぉ...........!

少女は声を上げて泣き出してしまった

冨岡義勇

あっ、

小さい女の子

あぃたい"ぃっ!お姉ちゃぁあん.......!!ぅあぁぁあああぁぁあんっ!!

冨岡義勇

よ、よしよし。泣かないでおくれ。俺がお姉さんのところに連れて行ってあげるよ

小さい女の子

うぅぅうう!!.......お姉ちゃぁぁん.......っ!

冨岡義勇

(かと言って彼女の姉が生きているという証拠がない。どう探そうか)

義勇は少女を抱えた

冨岡義勇

(とりあえず、進もう)

小さい女の子

うぅぅ........っ

この作品はいかがでしたか?

112

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚