～タイムリミット～

通報禁止　約束 地雷さんは回れ右

拝啓　内藤ないこさんへ

この手紙を読む頃には もう俺はこの世に居ないのかな

そしてないこは安心している頃だろう

別れの挨拶がこんな手紙になって ごめんな

ないこがいつも病気で苦しんで 一日の終わりに人生のカウントが始まる

その辛さをないこは 教えてくれなかった

でも、こんな辛い日々も 終わりだよ お疲れさま！

学生時代 ないこが教室で告白してくれたのは 凄く嬉しかった

俺が結婚を持ちかけたのに 裏切る感じになって 本当にごめん

実は俺もないこに内緒で やりたいこと１００個書いてたんだ

笑いの絶えない 人生にしたかった

ないこを幸せにする 人生にしたかった

おじいちゃんになっても 一緒に居たかった

そして なんとしてでもないこを守る

俺はもうこの世には居ないけど ないこが助かって良かった

ないこが１００個めに書いたのは 『おじいちゃんになっても 一緒に居たい』

これだけは叶えられないな...

最後にずっと言いたかったことを言います

ないこの余命を聞いた時 俺は決心しました

ないこのドナーになろうと

俺も生まれたときから 心臓が弱く ２０才まで生きられるかどうか 宣言されていました

なので、 ないこの助けになれて 凄く嬉しいです

おばあちゃんになって お会いできるのを 楽しみにしてます

ないこに臓器を提供した 猫宮Ifより

～タイムリミット～ 完