正解だと思って発した言葉
そのひとつひとつが間違いで、正解だった
今日は雨が降っていて
私は瑠璃色の新しい傘を差して、今日もひとりで歩いていた
水溜まりを踏むと
ポチャッ、と音がする
歩くと微かに足音がする
あたりまえの様なことが、 私にとってはあたりまえじゃなかった
朝は太陽に照らされて明るい
なので明かりは点いていない
夜になると太陽が隠れて暗くなるので明かりが点く
あたりまえ。
人はそう思う
でも私は違っていた
学校に足を踏み入れる
先輩も、後輩も、この廊下を歩いていた
同じ廊下を歩いている生徒
全員が同じ「時」を過ごせる幸せを、私は知っているつもりだった
とても教室は騒がしくて
なるべく気付かれない様に席に着く
…うるさい
それを呟くことはなく、心に閉まっておく
私には読書しかすることがなく、
ひたすら文字を読んでいる
内容なんて知らない
題名なんて覚えてない
ひたすら読み、読み続ける
面倒くさいことは嫌いで
私は自分に合った人生を歩む
キーンコーンカーンコーン
この音は昔から好きで
時が経った合図の様に思える
一秒が経過して、その一秒で喜び、悲しむ
時が経つのは早くて、一年が一瞬の様に感じた
でもその一年はいろいろなことがあって
──楽しい、という感情が現れた
私は知っていた
これが人生なんだ、と
神様に与えられた人生を、ただ歩くだけ
それが人生
皆、それぞれ感じ方は違うが
同じ「時」を歩んでいた
「時」
コメント
17件
凄……
しゅげぇ……((
すっ、すっ、凄い… 私の大好きな世界観過ぎて、、 チ───(´-ω-`)───ン