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ルル
98
楪羽*yuzuriha*
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翌日。 保護任務を終えたSnow Manは、夕方には何でも屋へ戻ってきていた。
少年は無事に特務対策機関《黎明》へ引き渡され、任務は成功。
ラウール
ラウールが伸びをする。
佐久間もソファへ倒れ込んだ。
佐久間大介
向井康二
向井も苦笑する。 その言葉に、深澤がコーヒーを飲みながら頷いた。
深澤辰哉
阿部亮平
阿部が資料を閉じる。
阿部亮平
岩本が尋ねる。
岩本照
阿部亮平
阿部はホワイトボードへいくつかの写真を貼る。
失踪事件。 能力者襲撃。 研究員の目撃情報。
赤い糸が複雑に繋がっていく。
阿部亮平
阿部亮平
目黒が腕を組む。
目黒蓮
阿部亮平
阿部は頷いた。
阿部亮平
阿部亮平
宮舘は静かに紅茶を飲みながら聞いている。
渡辺も何も言わない。
阿部は二人を見ないように説明を続けた。
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
深澤も真剣な表情になる。
深澤辰哉
阿部亮平
その時だった。
コンコン。
ノックが響く。
向井が扉を開ける。
向井康二
そこに立っていた人物を見て固まる。
向井康二
先日来た連絡員とは違う。
黒いコートを羽織った女性。 二十代後半ほど。 腰には一振りの短刀。 落ち着いた雰囲気を纏っている。
黎明
黎明
神楽
彼女は静かに一枚の封筒を差し出した。
神楽
神楽
部屋の空気が止まる。
阿部亮平
阿部は封筒を受け取る。 差出人は書かれていない。
封を開ける。
中には一枚だけ紙が入っていた。
『情報班は嘘が苦手ですね。』
その一文だけ。 阿部の表情が変わる。
神楽が静かに尋ねる。
神楽
阿部は一瞬だけ迷った。
しかし。
阿部亮平
そう答える。
神楽は阿部をじっと見つめた。
神楽
それ以上は追及しなかった。 代わりに深澤へ向き直る。
神楽
深澤辰哉
神楽は静かに言った。
神楽
神楽
岩本が眉をひそめる。
岩本照
神楽
神楽
目黒が低く呟く。
目黒蓮
神楽
神楽は頷く。
神楽
神楽
阿部の背筋に冷たいものが走る。
阿部亮平
神楽は続ける。
神楽
神楽
神楽
渡辺が小さく息を飲む。 宮舘も静かに視線を落とした。
神楽
神楽
神楽
神楽
神楽は一礼し、事務所を後にした。
ドアが閉まる。
静寂。 最初に口を開いたのは佐久間だった。
佐久間大介
佐久間大介
向井が苦笑する。
向井康二
岩本も頷く。
岩本照
深澤が腕を組む。
深澤辰哉
目黒は阿部を見る。
目黒蓮
目黒蓮
目黒蓮
阿部は一瞬だけ視線を逸らした。
阿部亮平
嘘だった。
神崎ではない。 あの文章。
『情報班は嘘が苦手ですね。』
あれを書いたのは、きっと霧島だ。
人を見ることに異常なほど長けた研究者。 地下施設で一度会っただけなのに、"阿部の隠し事"に気付いていた。
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部は心の中だけで呟く。
その夜。 神崎の研究施設。
霧島は椅子へ座りながら笑っていた。
霧島
霧島
神崎は紅茶を口にする。
神崎
霧島は楽しそうに続ける。
霧島
霧島
霧島
神崎が静かに頷く。
神崎
霧島は机の上へSnow Man九人の写真を並べる。
霧島
霧島
霧島
そして一枚だけ。 阿部の写真を指で軽く弾いた。
霧島
霧島
霧島
研究室に二人の静かな笑い声が響く。
一方その頃。
何でも屋では、誰にも気付かれないよう阿部が一人、事務所の屋上へ上がっていた。 夜風に吹かれながら、携帯電話を握り締める。
その後ろで静かに屋上の扉が開く。
宮舘涼太
振り返る阿部。 そこに立っていたのは宮舘だった。
宮舘涼太
穏やかな問いかけ。 阿部は苦笑する。
阿部亮平
宮舘は隣へ並ぶ。
宮舘涼太
宮舘涼太
阿部は思わず笑ってしまう。
阿部亮平
宮舘涼太
夜空を見上げながら、二人はしばらく何も話さなかった。
だがその静かな時間こそが、これから阿部が下す大きな決断への、ほんの束の間の休息となるのだった。
夜風が静かに吹き抜ける。
街の灯りを眺めながら、二人は並んで立っていた。 しばらく沈黙が続く。
やがて宮舘が穏やかに口を開いた。
宮舘涼太
宮舘涼太
阿部は苦笑する。
阿部亮平
宮舘涼太
阿部亮平
また静かな時間が流れる。
宮舘は無理に聞き出そうとはしなかった。 しばらく沈黙が続く。
それが宮舘らしさだった。
やがて阿部が小さく息を吐く。
阿部亮平
宮舘は黙って耳を傾ける。
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
宮舘は驚いた様子もなく、小さく笑った。
宮舘涼太
阿部亮平
阿部は夜空を見上げたまま続ける。
阿部亮平
『違和感がある。』
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
宮舘も静かに頷いた。
宮舘涼太
阿部亮平
阿部亮平
宮舘は少し考えてから言った。
宮舘涼太
宮舘涼太
阿部はすぐ首を振る。
阿部亮平
宮舘涼太
阿部亮平
宮舘涼太
阿部亮平
阿部は少しだけ笑った。
阿部亮平
阿部亮平
宮舘も思わず笑ってしまう。
宮舘涼太
宮舘涼太
阿部亮平
阿部は真っ直ぐ宮舘を見る。
阿部亮平
阿部亮平
宮舘は優しく頷いた。
宮舘涼太
二人は再び夜景を眺める。
その時だった。 屋上の扉が勢いよく開く。
佐久間大介
佐久間だった。 その後ろには目黒、ラウール、向井。
佐久間大介
佐久間が両手を腰に当てる。
佐久間大介
阿部が苦笑する。
阿部亮平
向井が笑う。
向井康二
ラウールも安心したように笑う。
ラウール
目黒は四人の顔を見比べる。
目黒蓮
阿部は少し驚く。
阿部亮平
目黒は少し照れ臭そうに頭を掻いた。
目黒蓮
目黒蓮
目黒蓮
目黒蓮
阿部は思わず笑ってしまう。
阿部亮平
阿部亮平
その様子を見ていた佐久間が突然手を叩いた。
佐久間大介
佐久間大介
佐久間大介
向井康二
向井が笑う。
佐久間大介
ラウール
ラウールも笑顔になる。
そのまま五人は屋上を後にした。
最後尾を歩く宮舘。 その隣を歩く阿部。
宮舘が小さな声で呟く。
宮舘涼太
宮舘涼太
阿部も静かに頷いた。
阿部亮平
二人は事務所へ戻っていった。
しかし、その頃。 遠く離れた研究施設では。
霧島が一枚の報告書を受け取っていた。
研究員
研究員が頭を下げる。
研究員
霧島は資料へ目を通す。
『阿部亮平』 『本日午後九時十五分』 『屋上にて宮舘涼太と接触』 『約十八分間会話』
霧島は報告書を閉じる。
霧島
神崎が顔を上げる。
神崎
霧島は少し困ったように笑った。
霧島
霧島
霧島
霧島
霧島
神崎は興味深そうに尋ねる。
神崎
霧島は窓の外を見ながら答えた。
霧島
霧島
霧島
霧島
霧島
神崎は静かに目を細めた。
神崎
霧島
霧島は小さく笑う。
霧島
霧島
その言葉に、神崎もゆっくりと笑みを浮かべた。
神崎
ついに霧島の推理は、“違和感”から”一人の人物”へと変わり始めていた。
まだ能力までは分からない。 まだ証拠もない。
しかし、宮舘という名前が初めて神崎の前に置かれたことで、物語は新たな局面へと進み始めるのだった。
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