涼真
好きです!
志保
やり直し
涼真
早くない?
涼真
っていうか何回言わせるんだよ
志保
私が納得するまで
涼真
もう50回は言ったぞ?
涼真
確か夏休みに言った記憶あるからな
志保
ダメなものはダメ
志保
じゃなきゃ付き合わない
涼真
ほれた弱味ってやつか
涼真
はー……
志保
諦めるの?
涼真
だとしたらどうする?
志保
その時は
その後なんて言ったらいいのか わからなかった。
志保
(別れる……はおかしいし)
志保
(振るってのも違う)
志保
(諦める……何で私がほれたみたいになってんの!)
涼真
どーすんの?
志保
えっと……
私は「ここだ」と思った。
歪な恋を終わらせるタイミングは。
志保
好きですって……私が言う
涼真
じゃあ俺はこう言うよ
涼真
もう一回!ってな
志保
もーぅ!!!
牛のように鳴きながら、 私は涼真を叩く。
叩いてるのに彼は笑ってたし、 私も、笑っていた。