この作品はいかがでしたか?
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キーンコーンカーンコーン___
がやがやとしていた教室は、チャイムの音で一斉に静まり返る。
暫くすると、ガラガラガラと、
先生が入ってきて、いつも通りのHRが始まる。
ふっと隣を見れば、もう誰もいない席が目に入る。
そこには彼がいるような気がして、胸が苦しくなる。
あれから一週間経ったと言うのに、まだ彼の存在をどこかで探してる。
もう蝉の声は聞こえない。
「恥ずかしい」なんて馬鹿な言い訳で、砕けた僕らの青春。
その事実を僕は知らないふりをした。
c💙
あなたは今、何をしていますか。
どこで、どんな人と会いましたか。
僕じゃ、あなたの隣は務まりませんか。
なんて、届かない質問を繰り返す。
c💙
卒業まであと7ヶ月。
今日も冷たい風が僕を慰めるように吹きつけた。
あれから2ヶ月が経った。
こっちではもうさとみくんがいない生活が当たり前になった。
『ころーんッ、!一緒に飯食おうぜッ、!』
c💙
キーンコーンカーンコーン...
c💙
『なぁころん、この後一緒にカラオケ行かね?』
c💙
『おっけ~!じゃあな~ッ!』
c💙
c💙
僕が行ったのは、家の近くにある海岸。
ここでさとみくんと出会い、別れた。
c💙
彼に言えなかった、僕の想い。
海に流されて彼の元へ届けばいいのに。
c💙
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コメント
2件
フォロー失礼します!
連載ブクマ失礼します! 続き気になります!