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俺にしとけよ。

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俺にしとけよ。

29 - 俺にしとけよ。 最終話

♥

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2020年05月13日

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増田

で?手越と何話してたわけ?

増田

とっても楽しそうな雰囲気でした
けど。

○○

なんだったっけなぁ…

私たちがお似合いの2人だと思うよ。 って言われただなんて言えるわけがない。

増田

○○…?

増田

また手越のこと好きになった?

真っ直ぐな瞳に、胸の鼓動が早くなる。

辞めてよ。反則。

○○

何言ってんの。貴久は。

増田

お前があいつを想う気持ち知ってる
し、また好きになっても、
不思議じゃないし

○○

それは、ない。

緊張するけど、ちゃんと伝えよう。

○○

貴久こそ。
女の子になんて返事したの?

増田

どうって
なんでそんなこと気にするの?

○○

だって…それは…

緊張で手が震えるけど、伝えたい。

私の気持ちが全部貴久に届けばいいのに。

○○

貴久に…恋しちゃったから。

増田

え?

もう。どうにでもなれっ!!

○○

貴久のことが…好き。だよ。

貴久は固まったまま動かない。

加速していく私の胸の鼓動。

それは、手越くんに告白した時よりも、 ずっと早くて。

増田

○○。ごめん。

そう言って、 貴久は私の腕をグイっと引きよせて、私は、 貴久の男っぽい腕の中にすっぽりと入った。 心臓が口から飛び出そう。

増田

○○。緊張してる?

○○

う、うるさい。

増田

可愛いな。お前笑笑

もう、ダメだ……。

緊張で体が震えまくる。

貴久の胸に顔を埋めると、 貴久の鼓動は私のより早かった。

貴久も緊張してるのかな。

○○

ねぇ、貴久。あの女の子は?

増田

ちゃんと断ったよ。

○○

ねぇ、貴久。苦しいよ…

増田

俺のこと思ってもっと苦しくな
れよ。

○○

もう充分苦しいよ…
だって、好きだもん

何言ってんの私。

めっちゃ恥ずかしいよ。

増田

やっと○○から聞けた。

○○

え……?

増田

言わせてやるって言っただろ?

増田

つーか、おせーよ。言うの。

○○

ねぇ、貴久。私返事もらってない。

増田

言わなくても分かるだろ?

○○

わかんないよ。

○○

私の事、どう思ってる?

増田

お前のこと、すっげぇ好き。

増田

マジで俺でいいの?てか。

○○

貴久じゃなきゃ嫌なの。

増田

俺、結構妬くよ?
○○と手越が話してると機嫌悪くなるけどいいの?

○○

いいよ。どんな貴久も好きだから。

増田

俺、○○が困ってたら助けるし、何かがあったら1番に飛んでくから。
辛い思いに絶対させないし、
ずっと笑わせてやるから。

増田

嫌がっても、もう離さないから。

そう言った貴久は私の唇に自分の唇を重ねた

こんな私を好きになってくれてありがとう。

辛くて泣いた時、貴久の優しさに救われて、 沢山笑わせてくれていつも傍にいてくれて。 これからも貴久の隣で笑っていたいよ。

だから、どうか、ずっとずっと、 貴久と一緒に幸せになれますように。

私は、“俺にしとけよ。” って言った貴方のことが本当に

好きになりました。

fIn.

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