君をずっと愛したい

さっきまでは恐怖の涙だったけど

今は安心の涙に変わった気がする

いつもの優しい声だけど

怒っているのがなんとなく掴める

嫌だ、思い出しちゃう

嫌だ、違う、jpさんはっ…！

jpさん、は…？

私のこと、好きっ…だよね、？

窓からクッキーを渡した時も

デートした時だって

看病してくれた時だって

信じたいのに

愛してくれてるって、分かってるのに

足が勝手に、どこかに動いていく

バンッ！！

ドアの音なんて気にする余地もなかった

呼吸が荒い

息がしにくい

やっぱり、男の人はだめかもしれない

jpさんと付き合えて

少しずつ、向き合えてたと思ってたのに

プルルルルル

プルルルルル

嫌だ、誰

お願い、今、話しかけないで

喋れない

喋りたくない

プルルルルル

プルルルルル

手が震えてスマホが床に落ちる

「もしもしっ！！」

「naさんっ！？」

落ちた衝撃で、通話が開始された…！？

「大丈夫！？」

「俺、家今向かってるよ」

嫌っ…来ないで！

「…えっ、…」

違う、こんな事言うつもりじゃない

ごめんなさい、怖いの

男の人がどうしても怖いの

私のトラウマを作った

男の人が、どうしてもっ…