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人間の俺が九尾に愛されているんですが…？

第8話 - 九尾と人間の儀式

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2025年02月23日

#ncj組

#rdpn

#pn受け

#rd運営

そるは

……怪しくないですか？それ

ぅ……

怪しいかな……

怪しいですよっ

九尾がこんなに簡単に近づいてくるなんて！！

しかもあの猿山家ですよ！？

まぁまぁ…落ち着いてしにがみさん

気持ちはわかるけどね……

親友3人とゲームをしている最中、らっだぁの話をした

この前クロノアさんに話したとき、気をつけたほうがいいなんて言われたけど……

そんなに怪しいか？

…と思い、他の2人にも相談した

結果はご覧の通り

(すぐ調子乗るし、ちょっと意地悪なところもあるけど……)

(なんだかんだ優しいし)

……あ、でも最近、すごい好き好き言ってくるのは気になるかも

………すきすき？

うん

抱きついてきたり、スキンシップが多いっていうか

いや仲良くなった証拠か？

んー……実際に会ったことないから判断しにくいけど……

あ、クロノアさんは会ったことあるんじゃないですか？

俺？

上級妖怪同士のパーティーみたいなのありませんでしたっけ？

あ〜…あれか

上級妖怪同士のパーティーというのは、年に1回、上級妖怪たちが集まって交流を深めるといったものだ

目的は、婚約相手を見つけるためだとか、力の強い妖怪同士で世界を平和に守っていこう的な感じだと聞いたことがある

いつもたくさんの女性に囲まれてたかな

どういう人なんですか？

そうだなぁ……直接話したことはないからわからないけど……

ぐっ、モテ男め……！

でも本人は全然楽しくなさそうで

なんて言うんだろう……生きる意味を失った目をしてた

…えっ？

上級妖怪、闇深ｯｯ

当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんね…

上級妖怪は『ザ英才教育』ですから

ちょ、待て待て

俺が会うときはいつもそんなんじゃないよ……？

……矛盾してきたね

俺が知っているらっだぁの目は、太陽の光が反射して輝いている海のようだ

見惚れてしまいそうな、そんな綺麗な瞳

何にせよ…トラゾーさんの言う通り、会ってみないとわかりませんね

今のところは物凄く怪しいですけど

まっ、ぺいんとさんに何かあったら…死に誘いますけどね

いやお前良い死神なんだから、そんなことしたらダメだろｯｯ！？

コイツは名前からわかるように死神だ

死神と聞くと、「命を奪う」というイメージが強いため、忌み嫌われる存在として扱われることが多いが……しにがみは違う

死ぬときに現れ、恐怖を和らげて次の世界へ導いたり、成仏できない魂を見つけて、苦しみから救う役目を担う。

割合でいうと、悪い死神の方が多いが、善良な死神だってたくさんいる

その証に、黒を基調にした傷んだローブをではなく、優しさや神秘性を感じ取れる真っ白なローブを身に纏っている

ちなみにトラゾーは化け狸である

高い知能と変身能力を持ち、人間に化けたり、いたずらをしたりするのが得意な妖怪だ

らっだぁのことは……まだ俺もよくわかんないけど

あの有名な猿山家だったら、資料くらいあるんじゃないか？

たしかに…

猿山家は歴史も結構古いみたいだし、何かわかるかもね

資料、か……

いいですね！

ぺいんとさんは妖怪のこと全然知らないしですし

いい機会じゃないですか？w

どう言う意味だオイ

妖怪の歴史とか能力面白いし、読んでみてもいいと思うよ

俺一時期ハマってたし

妖怪だと、自分の能力高めるために調べたりもしますよね

ふーん……

どうせ何もやることないしな

それなら、ここの図書館なんてどうですか？((ｽｯ[スマホで見せる]

妖怪に関する物だけを置いてあるんです

通称『妖怪図書館』なんて言われてます

へぇ、こんなところあるんだ

ここからそんなに距離も遠くないですね

明日行ってみるかぁ、図書館

……ってわけで

来てみたけど、

本めちゃくちゃあるな！？

九尾だけでも相当な数が……どれがいいんだろう

妖怪の本が種族ごとに分けられ、大量に並べられている

とりあえず適当に九尾の一覧から、本を一冊抜き取る

『九尾の秘密が丸わかり！？他の本には載っていない、あんなことやこんなことも……♪』

……なんか胡散臭いな

でも読んでみないとわからないしから、これでいいや

どうせあとで他のも読むし

この本は、九尾の能力と歴史が中心で載っているようだった

霊力が強いだとか、未来を予知できる者も稀にいるとか

(上級妖怪な理由がわかった気がする)

でも知れば知るほど、なんで…なんであのすごい九尾が、平凡な人間に絡んでくるのだろうかと、疑問に思う

『でも気をつけてね、ぺいんと』

『九尾は人を食べることがあるから』

……

やっぱり、本当に食べるつもりなんじゃ……！？

いやいや……昔の話だろ

今は別にさ…妖怪と人間仲良いし

昔は仲悪かったから、捕食してただけで………

……

！あ、ほら

『昔は人間を食べることがあった』って！

(『昔は』ってことは、今は食べてないってことじゃん！)

も〜、クロノアさんってば、俺をビビらせるために怖い話を……

……ん？なにこれ

九尾と人間の恋愛方法……？？？？

えーと、なになに

『実は九尾と人間でも恋愛をすることが可能です。子供を授かるとき、種族が異なるとその影響がどのように現れるかはケースによります。九尾の力が強く受け継がれれば妖怪寄りの存在となり、人間の血が濃ければほぼ人間の姿で生まれることもあります。まれに、両方の特性を持つ半妖として生まれ、妖力を使えるが寿命は人間並み、といった特徴を持つこともあります。ですが、九尾は上級妖怪のため、九尾同士の交際がが最も一般的であり、種族の純血を重んじる風潮が強い傾向にあります。能力を重視する社会では、血統の純粋さがそのまま妖力の強さに直結すると考えられており、異種族との交わりは珍しいものとされています。特に、九尾は強大な妖力を持つため、子孫がどのような力を持つかが重要視されるのです。』

九尾の恋愛ってなんか大変そうだな…

『しかし、それでも人間との恋愛が皆無というわけではありません。禁忌を承知で関係を築く者もいます。人間を九尾にするという儀式も存在すると言われていますが、それは非常に稀であり、成功するかどうかも定かではありません。この儀式は、九尾の妖力を人間に性行為という形で分け与え、少しずつ体質を変化させていくものだと伝えられています。しかし、単に交わるだけではなく、特定の条件を満たす必要があるとされます。たとえば、九尾が持つ強大な妖力を徐々に浸透させるために、一定の期間をかけて繰り返し行うこと、または満月の夜や霊的な力が高まる特別な日に儀式を行うことが求められるとも言われています。同性同士の儀式の場合、特に強い妖力が必要とされます。通常の儀式よりも遥かに多くのエネルギーを交換しなければならず、成功率はさらに低くなります。』

『そのため、血の契約を交わす、あるいは特別な霊薬を用いることで妖力を分かち合う方法が考案されてきました。また、強い絆や深い愛情が必要とされ、精神的な結びつきが弱い場合、儀式は失敗すると言われています。同性間での儀式は九尾の世界においても稀であり、成功した例は伝説として語り継がれるのみで、真相は不明です。成功すれば強大な力を持つ九尾へと生まれ変わる可能性があるため、極めて慎重に扱われる儀式のひとつとなっています。しかし、この儀式には大きな代償が伴うとされています。儀式を施された人間は元の人間の寿命を失い、完全な妖怪になるか、それとも不完全な存在として苦しむことになるかは未知数です。また、九尾側も自身の妖力を削るため、場合によっては力を失うリスクを負うことになります。それゆえに、多くの九尾は人間を愛しながらも、その道を選ぶことをためらい、結果として人間としての寿命が尽きるまで共に過ごす道を選ぶことがほとんどなのです。』

うっ……なんか怖くない？

『詳しくは「九尾と人間の恋愛の全て」という本で……』

……

やめたやめた！！！

(九尾のこと、ちょっとはわかったし)

今日はもう帰ろーっと……