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コメント
6件
ちー姉呼び私も見てて謎にしっくりきた…天才だね☆ 話の書き方が…ぶっ刺さりました(迫真)
今回も面白かったです!続き楽しみに待ってます!
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
凪
神奈川県 警察署内
午前七時。神奈川県警本部、その冷たい大理石の廊下に、硬い靴音が一定のリズムで刻まれる。
警察
凪
すれ違う署員たちの挨拶に、萩原凪は視線さえ動かさず、短く応える。 長い黒髪は耳の後ろで完璧に整えられ、一点の曇りもない制服が、彼女の華奢ながらも引き締まった肢体を包んでいる。姉・千速譲りの涼やかな美貌は、若さに似合わぬ「静」の威圧感を纏っていた。
彼女は、警察組織がその才能を惜しみ、十八歳という若さで特例採用した「特別捜査官」。署内での呼び名は『氷の聖女』。感情を排し、ただ淡々と法を執行するその姿は、周囲に畏怖さえ抱かせていた。
しかし、彼女がデスクに置いたスマートフォンの待ち受け画面には、制服姿の千速と、今は亡き兄・研二、そして今よりも少しだけ幼く、はにかんだような笑顔を浮かべる凪の三人が映っている。それが、彼女が「こちら側」に繋ぎ止めている唯一の錨だった。
千速
千速
パトロールに出る直前、白バイの傍らでヘルメットを抱えた千速が、妹の頬を軽く突く。
凪
凪
千速
千速
千速
姉のからかうような視線に、凪は微かに眉を寄せ、唇を噛む。 ポアロ——そこには、凪が暴くべき謎を纏った「ライバル」であり、同時に兄の面影を宿した「お兄ちゃん」のような男が待っている。
夕闇が迫り、署のチャイムが終業を告げると、凪の「聖女」の仮面が音を立てて剥がれ落ちる。 更衣室で袖を通すのは、警察の制服ではない。背中に銀糸で大きく『凪』と刺繍された、純白の特攻服。 シルバーの大型バイクに跨り、アクセルを大きく吹かす。
向かう先は、不条理と暴力が渦巻く、けれど誰よりも純粋な者たちが集う場所。 風鈴高校——通称、ボウフウリン。
凪
ヘルメットのシールドを下ろした凪の瞳に、警察官の冷徹さは消え、街を統べる「最強の総代」としての、鋭く、そしてどこか儚い光が宿る。
昼の正義と、夜の誇り。 二つの境界線上で揺れる十八歳の少女、萩原凪の、最も長くて熱い一日が今、幕を開ける。
主
主
主
主
主
主
主
主
凪
次回 ♡250