太郎
ねぇねぇお母さん!
太郎
今日ね、学校で2人
お友達ができたの!
太郎
この調子で友達100人
目指そうって思ってるの!
裕子
まあ!それはよかったわね!
裕子
じゃあ今日は太郎が好きな
ハンバーグを作るね!
太郎
やった〜!ありがとうママ!
私たちは豊かな街に住んでいる
平凡だけど幸せに暮らす家族でした
結婚した後、すぐに子供を産んで
息子は小学2年生になりました
太郎
はあはあ...!
太郎
けっこう時間遅れてるな...
太郎
友達とサッカーの約束
してたのに...
太郎
太郎
あ〜!マジか!
太郎
ここの信号長いんだよな...
太郎
渡っちゃえ!
裕子
...え?
裕子
...ど、どういう事ですか...?
裕子
息子が......死んだ...?
医者
大変言いづらいのですが...
医者
太郎くんは
車に轢かれた時点でもう...
医者
即死だったそうです...
裕子
太郎...
裕子
お母さんが絶対に
治してあげるからね
優斗
裕子...気持ちは分かるが
優斗
太郎はもう...
優斗
埋葬して
眠らせたらどうだ...?
裕子
嫌よ...
裕子
太郎は...私が生き返らせる
優斗
裕子...
犬を殺し、 その血を使って
儀式をすれば
魂を呼び戻す事ができるという
私はその
儀式を信じる事しか道がなかった
裕子
ポチ...ごめんね
ポチ
ワンっ!
裕子
よし、これで準備よし
裕子
オンヤマジャラ
アガビヤアガッジャ
ソワカ
裕子
ナンブオカヤラ
マダシカアガッジャ
ソワカ
優斗
優斗
ワン
私
はい!
どうだったでしょうか?
私
それでは解説に移ります
私
もう分かってる人も
多いと思いますが
私
今回行った儀式は
「対象を生き返らせる」
私
というものではなく
私
「魂を呼び戻す事ができる」
という儀式でしたね
私
最後のシーンで
ワンと言っていたのは
私
太郎くんです
私
でも、中身に宿っている
魂はポチだったというのが
私
今回のオチです
私
太郎くんの魂は
戻ってきてませんでした
私
ちゃんと本を読んでいれば
こんな事態には
ならなかったはずですね
私
しかし、お母さんは少し
「冷静」を
失っていましたからね
私
ちょっと可哀想ですね
私
という事で今回は
これで終わります
私
読んで下さり
私
ありがとうございます!
私
それでは!
私
(*o̶̶̷ᴗo̶̶̷ )ノβуё♬