サッカー部に関わったらいじめられた

放課後

キーンコーンカーンコーン

詰め詰めの今日を終え、鞄に文房具を詰めていく

教室にはもう私しか残っていなかった

ボーっとしていたらかなり時間が経ってしまっていたらしい

バサバサバサッ

手を滑らせて落ちてしまったノートや教科書

疲れたとはいえ、生活に支障は出ないと思うが

ノートと教科書の間に何か挟まっている

綺麗に二つ折りされている白い紙

よく見るとノートの切れ端っぽい

調子に乗るな

陰キャが何笑ってんだよ

メモか何かかと思われたものは、そんな平凡地味たものではなかった

誰かに向けて書かれた、悪口のゴミ箱

暴言だけがつらつら書かれている

私はとある結論に至った

しかもそれに妙に納得してしまう

誰でもいいからこの事を伝えたい

その一心で私は走り出した

どこからか近づいてきた蜂楽の手を掴んで私は話す

紙を見せると、蜂楽は凝視するようにそれに目を向けた

そう言って笑って見せる

けれどいつもお気楽な彼の顔には憂いが浮かんでいて

何を思ったのか、彼は紙を握りしめる私の手を優しく握った

いつもと違う様子に、私は戸惑ってしまった

こんな彼初めて見た気がする

歩き出すけれど、握られた手ははなれなかった

そんなことを話しながら、校門を出る

その時、どこからか視線を感じた気がした

同時刻

Next……♡50