50人クラフト BL・GL・NL

私は彼女と2人で 窮屈な世界から飛び出した。

彼女と、海に行くことになった。

…次は〇〇海岸駅、 降り口は〜

私の肩に寄りかかって、 可愛い顔で寝ていた。

電車の窓からは、青い海と白い砂浜が見えた。

そう言って、彼女はどんどん深いところへ歩いていった。

彼女は、私が今まで見た中で1番生き生きしていた。

2人きりの海岸。 しばらく水を掛け合っていた。 しばらくして、2人並んで岩に腰をかけた。

一瞬、言葉が理解出来なかった。

私には、本気に見えたけど。

「「お祭り？！」」

彼女のお腹が鳴った。

振り返ると、彼女がいなくなっていた。

人混みのどこかから、彼女の声が聞こえた。

父らしき人物が、彼女の腕を強く引っ張った。

ドガッ

目を瞑って何分かして 私のほほに、彼女がキスをしていた。 寝てるとでも、思ったのかな

なにか言っていたようだけど、 声が小さくて聞こえなかった。

聞こえるのは、自分の心臓の音だけ。

朝

プルルルル

そう言って、彼女は乾いた笑いをこぼした。

私は結局、夏休み中一回も、 彼女と連絡が取れなかった。

夏休み明け

そこからずっと上の空で、誰の声も聞こえなかった。 本当に信じられなかった。

私はあの時、どうすればよかったんだろう

児相にでも相談すればよかったのかな

どうしたら、彼女を助けられて

一緒に居られたんだろ。

ホテルで2人で寝た夜の、頬のキスされたときの

柔らかい唇の温もりは

今でもはっきりと覚えている。

チリン

彼女は可愛い。 それは今も変わらない。 きっと天使のように、どこかの空で舞っている。 大好きだよ

あーけんちゃん