保科
……
莉音が起きてこない
もう昼過ぎや
小此木
__な_く____
てか、あんな過去があったなんてな
小此木
_科__長
冤罪が晴れるとええんやけど
小此木
保科副隊長!
保科
ぉ、おうどした
小此木
もう会議始まりますよ?
保科
え、っ゛、
保科
ぁ~!!ぼーっとしとったらもう時間やんけ!!
保科
すんません!遅れました!!
亜白
保科が遅刻とは珍しいな
保科
ぼーっとしとって、
亜白
まぁ、いい始めるぞ
亜白
これにて会議を終了する
保科
了
保科
ちょっと莉音の所にでも行ってみるか
保科
莉音~、入るで?
保科
どうしたん、この汚さは…
月花 莉音
あぁ、保科副隊長ですか
月花 莉音
お疲れ様です
保科
てか、仕事サボって何してんねん
月花 莉音
仕事サボっては無いですから
月花 莉音
ちゃんと今日の分は終わりました
保科
はぁ~、
保科
巻物まみれやけど、ほんまにどうしたんこれ
月花 莉音
警察の方からいただきました
月花 莉音
ぼくの実家で燃えずに残っていた家系図とかです
保科
ん、?莉音って実家燃えたん?
月花 莉音
ええ、4歳の頃に
月花 莉音
月花隊長って人聞いたことありませんかね
保科
まぁ、︎ある
保科
月花家として代々使われてきた剣術を使ってて
保科
生前は刀のスペシャリストだったとか
月花 莉音
その月花家の次男がぼくです
保科
え、っ゛、
月花 莉音
月花って名字とぼくの剣術で気づいてるもんだと
保科
僕、莉音の戦ってるとこ見た事ないねんな
保科
月花家の剣術ってどんなんなん?
月花 莉音
父は絶対に教えてくれませんでしたから
月花 莉音
ぼくもよく知りません
月花 莉音
見様見真似でやってたんですけど
月花 莉音
今日そのヒントが今得られるんです
保科
ほぉ、そりゃええ事やな
月花 莉音
見様見真似でも結構な威力あったんですよね
月花 莉音
使い始めた時何本刀折ったか……
保科
刀って意外と折れないもんなんやけど、
月花 莉音
父が作ってくれた刀は折れなかったんですけど
月花 莉音
勿体ないんでもう使いません
保科
刀も作れたんか?
月花 莉音
えぇ、父はなんでも作れましたから
月花 莉音
ここに居座る気ですか?
保科
たまにはええやろ?
月花 莉音
仕事してくださいよ
保科
ぇー、
月花 莉音
…ぇ、
保科
どうしたん、?
月花 莉音
明日、有給取りますね
月花 莉音
緊急事態でもぼくは出れないと思いますので
保科
ぇ、ほんまにどうしたん
月花 莉音
後で話します
その後の莉音と言ったら
もうめっちゃ忙しそうで
話しかけたらあかん気がした
月花 莉音
ちょっとそこにある便箋取って貰えます?
保科
これか?
月花 莉音
ありがとうございます
あちこちに散らばってる資料を見たり
パソコンで調べたり、
いつもこんな風に
仕事をしていると思うと
ほんまに18か疑う
月花 莉音
拝啓、叔母様__
たまに書く内容を口に出すから
誰宛かはすぐにわかる
月花 莉音
__月花 莉音。
莉音にはどこか品がある
仕草も普通の人とはひと味違う
月花 莉音
資料室にある月花隊長についての
月花 莉音
資料や画像をできるだけ持ってきて貰えますか
保科
別に構わんけど、
月花 莉音
お願いします。
月花隊長はあまり厳しくないと聞いた
でも莉音はなんでも出来るし
なんでなんやろ、
保科
莉音が誰かにアレやれコレやれとは珍しいな
保科
いつも周りに合わせて、自分を殺してるみたいや
保科
映像もあるな、全部持ってくか、
保科
できるだけ全部持ってきたけど、
月花 莉音
ありがとうございます
月花 莉音
ぁ、この借りは返します
保科
別にええよ、好きでやっとるし
月花 莉音
いえ、一応は上官のはずですし、
月花 莉音
なにより自分がやりたいだけなのでね
保科
僕はそろそろ仕事に戻るわ
月花 莉音
手伝ってくれてありがとうございました
保科
莉音には助けられてばっかやったからな
保科
ほんならまた後でな
月花 莉音
お疲れ様です
鳴海
今日こそは狐面を貰いに来たぞ!!!
保科
莉音なら部屋にこもって出てこないですよ
鳴海
りおん…?
鳴海
狐面の名前か、?
保科
えぇ、知らんかったんですか?
鳴海
月花 莉音か、?
保科
そうですよ?
月花…莉音……、
なんで気づかなかったんだ……