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夕方だと思ってください💦

なんか騒がしいね

凪砂

…僕が桃李くん保護したからかな

ただ看病してるだけじゃ

凪砂

うん、そうなんだけど

凪砂

説明するとね

日和?

凪砂くん!!

凪砂

…日和くん、

日和さん笑

どうしてここに?

日和?

……

日和?

どうして君がここに?

どうしてって、

凪砂

それで、日和くんは僕になんの用?

日和?

そうだったね!

日和?

こっちへ来て!!

日和?

安全な所へ行こう!

凪砂

……

(なんで日和さんはこっち見てくれないの)

日和?

……(この子はどうするか)

…!!

(…ぇ、)

ブルブル

(違う、違う違う違う!!)

(この人は日和さんじゃない、)

(あの目、前に見た)

(逃げたい、今すぐ逃げ出したい…)

(一分一秒でもこの人と居たくないッ)

(でも凪砂さんが、)

凪砂

(震えてる)

凪砂

(…翼ちゃんはジュンのところへやった方がいいね)

凪砂

翼ちゃん、ジュンの所へ戻っていて

凪砂

私は日和くんと行くから

首を振る

(嫌だ、凪砂さん1人にできない)

凪砂

…そう

凪砂

なら一緒に行こうか

日和?

早く!!凪砂くん!!

またすみません💦

夕方だと思ってください💦

日和?

凪砂くんこっち!!

日和?

裏手に車を待機させてるね!それに乗ってひとまず逃げて!

凪砂

随分と手回しが早いね

日和?

備えは必要だね!いつだって

凪砂

それはそう

凪砂

でも、その車は本当に君が用意した車かな

日和?

何?僕が言うんだからそうに決まってるね!

日和?

ほらっこの車だね!

日和?

運転手に行先はもう伝えてあるから君は何も考えずに乗るこんで!逃げて!

日和?

僕と翼ちゃんは会場に戻って、君が戻るまでの時間稼ぎをするね!

日和?

できる限り捜査とかを撹乱して

凪砂

…日和くんは一緒には来てくれないんだね

日和?

翼ちゃんは僕と一緒に戻ろうか

日和?

当然だね!

日和?

僕は何も悪いことはしてないんだからね笑

(日和さんはそんな事言わない)

(怖い、震えが止まらない)

(気持ち悪い…)

凪砂

翼ちゃんを庇うように立つ

(凪砂さん、)

(手、繋いでてくれる)

凪砂

この期に及んでまだそんなことを言うんだね

凪砂

…ううん、君はずっと善意に行動していたのかな

凪砂

つまり君にとって君が幸せになることが何よりも優先される正義なんだろうね

凪砂

でも、そんな君の幸福は他人の幸福を踏みにじり摂取することで成立している

凪砂

私はそれを、君の正義を、認めたくない

凪砂

…そんな私の言い分を君は甘ちょろい子供の戯言と評するのかな

凪砂

ううん、昔みたいに叱るのかな神父

日和?

!!?

日和?

…何?何を言っているの?凪砂くん

凪砂

…もうその顔で、日和くんの顔で喋らないで欲しい

凪砂

思いのほかに不快だ。君は、ずっとずっと醜悪で穢らわしく不愉快だ

(うんうん)

凪砂

有難う、君のおかげで私にはたくさんの感情が芽生えた

凪砂

……怒り、憎悪、復讐心。そんなものは存在しない方がいい負の感情だけど

凪砂

僕は人間としてそれらが足りていなかった

凪砂

けれど、君がそれを芽生えさせてくれたから

凪砂

私もようやく人間になれた気がするよ

凪砂

綺麗なだけのお人形じゃない、私が愛する

凪砂

みんなと同じ人間に

凪砂

だから有難う神父

凪砂

心から感謝するよ

日和?

……!!!

!!

顔が、

凪砂

やっぱり日和くんに化けていたんだね

凪砂

まぁすぐに気づいていたけれど。とあえて言っておこうか

神父

凪砂

君は、私を動かすためには日和くんの顔が最も適していると判断して化けた

凪砂

でも、そんな君は、私と彼の絆の強さを見誤ったいた

凪砂

それが君の敗因

凪砂

君は父が存命だったころ、定期的に父に成り代わり、父の代わりに表の仕事をこなす

凪砂

影武者だった

凪砂

ううん。神なる父の代弁者であり、代理人だった

凪砂

ゆえに『 神父』

凪砂

そんな君は他人に化ける技術に秀でている

凪砂

変装や演技、薬物による事故睡眠などすら駆使し他人に成り代わる

凪砂

今回は『 SSVRS』から派生したホログラム技術まで駆使して、完璧に他人に化けていたみたいだね

凪砂

まぁ、悪意の目に敏感なこの子には以前も今もすぐ気づいたみたいだけど

……

神父

……

凪砂

他人に生皮を剥いでかぶるみたいに、君は他人の見た目を自分自身に貼り付けた

凪砂

でも、どんな最先端の技術を用いようが

凪砂

誰も他人にはなれない

凪砂

ーーーーーーー

神父

……ッ

凪砂

あぁ、逃げるんだねその車で

凪砂

そうして逃げて、逃げて、また別人の顔になって

凪砂

また君は罪を重ねていくんだね

凪砂

ならば。私は未だに神ならぬ人のみだけれど、神様ぶってそんな罪深い君を裁こうか

凪砂

穢れきった魂を持つ君は天国の住民に相応しくない

凪砂

永遠に地獄の業火に焼かれるがいい

凪砂

僕は君を許さない

凪砂

僕の大事な家族に愛する人の顔で近づき、利用しようとしたこと、傷つけたこと

凪砂

その身をもって償うがいい

凪砂

せめて冥福を祈ってるよ

…フラ

凪砂

!!

凪砂

…大丈夫?(やはりこの子には酷だったかな)

…ちょっと、気持ち悪くなっただけです、

…ハァ、ハァ

凪砂

ごめんね、やっぱり日和くんたちの所へ戻すべきだった

私が勝手に着いてきたんですよ、笑

もう、大丈夫です

凪砂

……

、笑

私が守らないと、と思って着いてきたんですけど

逆に守られちゃいましたね、笑

凪砂

ううん

凪砂

嬉しかったよ

凪砂

怖がってたのに、頑張って私に着いてきてくれたこと

凪砂

ありがとう笑

正直逃げたかったですけど、凪砂さん1人にしたくなかったですから笑

凪砂

…笑

…凪砂さん、

なんでさっき私が親を愛してるみたいに言ったんですか?

凪砂

凪砂

そのままの意味だよ

凪砂

君は君の両親を愛している

凪砂

愛されてもいただろうしね

……私は別に愛してないですよ

あの人たちのことは写真でしか知らないし

どうでもいいです

愛されてたかも分からないのに

凪砂

ううん、君は両親のこと愛しているよ

凪砂

近くで見ていたから分かるよ

凪砂

君は両親の話をすると恋しいような顔をするでしょ?

凪砂

君の父親が偽物だとわかった時も悲しそうな顔をしていた

凪砂

それは愛しているからこそだよ

凪砂

今でも顔を覚えているのが証拠

べ、別に、たまたま顔は覚えていただけですし

恋しい顔も悲しい顔もしてません!

私の親は、家族は、死んだあの人たちじゃないです!!

私を今愛してくれるみんなです!!

私を愛してくれなかった、1人にした、あんな人たちなんてどうも思ってないですから

凪砂

……ダメだよ

凪砂

嘘でも愛していないなんて言っては

凪砂

私たちを好いてくれるのが嬉しいけど

凪砂

君を産んでくれた、途中までだけど、愛して育ててくれた人達に失礼だ

なんで、そんな事分かるんですか

凪砂

だって、君には『 翼』っていう綺麗な名前がついてる

凪砂

君の両親がつけてくれた名前だ

凪砂

愛していなかったのなら名前なんてつけない、ましてや君と写った写真も取らない

!!

凪砂

君がその写真を大事に飾ってるのも君が両親を愛している証拠だよ

え、なんで知ってるんですか

凛月たちにも見せてないのに

凪砂

前に衣更くんから教えてもらったよ

凪砂

ほら写真も

凪砂

多分英智くんら辺もみんな知ってるよ

カァーッ/////(なんで写真撮ってんのよまーくん)

ち、違っ

それは、その、たまたま見つけて

たまたま机に置いといただけで

凪砂

そんなに強がらなくてもいいのに

凪砂

愛し、愛されているのは素敵なことだ

凪砂

私は君の両親には感謝しているんだよ

凪砂

翼という綺麗な名前をつけてくれて、翼ちゃんをこの世に生み出してくれて

///

凪砂

ふっ笑可愛い

⁄(⁄ ⁄•⁄ ⁄•⁄ ⁄)⁄

も、もういいです///

戻りましょう!///

凪砂

まだ君がご両親愛していないっていうことの否定が

分かりましたから!分かりましたから!///

もうこの話はいいでしょう!?/////

凪砂

分かってくれたなら良かった笑

凪砂

あっそうだ

まだなにか?///

凪砂

色々説明しなければいけなかったなと思って

それはお願いします!

色んな情報が入りすぎてごちゃごちゃなってますから

凪砂

うん笑

凪砂

戻りながら話そうか笑

はい、

凪砂

ふふ笑

凪砂

ヨシヨシ

凪砂

このまま行こうか

私はいいですけど、

周りが、

凪砂

手を繋ぐぐらいみんなやってるよ

凪砂

ほらあの人たちも

あれは多分恋人同士じゃないですか?

凪砂

……

凪砂

家族も似たような感じだよ笑

凪砂

ほら小さい子を親が手を繋いで歩くところよく見るでしょ?

私はもう高3なんですけど

凪砂

家族というのは同じ

(凪砂さん意外と強引なところがあるよね)

まぁ私も嫌じゃないですし

このまま行きましょ笑

日和

凪砂く〜ん!!翼ちゃ〜ん!!

日和さん笑

凪砂

どうしたのかな日和くん

凪砂

君にはジュンと茨と一緒に桃李くんの看病をお願いしたんだけど

日和

ーーーーー

凪砂

ーーーーーーー

(ふふ笑)

(やっぱりいいな笑)

(本物は)

(いつになったら私のトラウマは消えるんだろ)

(真くんは今克服しようと頑張っていて、最近はマシになってきたって言ってたのに)

(私は、)

(いつまでもこれじゃダメなのに)

(昔のことがいつまで経っても体が覚えてる)

(囚われている、)

(翼、か)

(名前みたいみどこへでも飛んで行けたらいいのに)

(はぁ)

凪砂

翼ちゃん?

えっ

えっと、なんですか

日和

だから、早く戻ろうねって

あ〜、はい!!行きましょ笑

凪砂

ふふ笑

凪砂

こうしていると仲良し兄弟みたいだね笑

(いつの間にか日和さんの手も握ってる)

日和

僕たちは家族だからそう見えて当たり前だね!

日和

世界一仲がいい家族だね!!

そうですね笑

(今私は幸せだよ)

(あの子もいつかそうなればいいな)

次回♡1200

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