今日の朝はとにかく忙しなかった
人と話すことは苦手ではないが得意でもない
ましてや初対面の人と話すのは・・・
そんな私を周りが救ってくれるはずもなく 電車の中で私はちょっとした有名人状態になってしまった
通行人1
通行人2
通行人3
通行人4
聖徳太子のようなスキルを持っていない私は ひとつひとつ丁寧に答えることが出来ず困ってしまう
「ありがとうございます 頑張ります」と 自分に出来る最大限の笑みを浮かべて答えた
結局 学校に着くまでその流れの繰り返しで普段の5倍の疲労が襲ってくる
ようやく教室に到着して自席に腰をかける
・・・ただでさえ重たい鞄を持っているのに
心身ともに疲れきってしまった
耳郎響香
皇ルリ
机に突っ伏しながらそう答えると耳郎さんは察したように「あーね」と言った
多かれ少なかれ雄英生はだいたい声をかけられているのであろう、 今日の朝はいつもより教室が騒がしい気がした
瀬呂範多
皇ルリ
後ろから身を乗り出してきた瀬呂くん
言葉通りその風景を想像したら予想以上に面白くて思わず笑ってしまった
「ひでえな」と笑いながら瀬呂くんが私の頭をチョップしてくる
瀬呂範多
皇ルリ
瀬呂範多
・・・そういう考え方もあるのか
ふむふむと頷いていると耳郎さんに不思議そうな目で見られた
なんだろうかと思って首を傾げると「アンタは嬉しくなかったの?」と聞かれた
皇ルリ
手を広げて二人にそう言えば「あー・・・」と口を揃えて答えた
多分二人とも私が前線に出ているイメージが出来なかったのだろう
耳郎響香
瀬呂範多
耳郎響香
私のヒーローコスチュームは軍服で それだけ聞いたらThe戦闘系って思われがちだけど 実際見ると考えが変わると思う
装飾が無駄に付いていて謎の幹部感が出ているせいで とてもじゃないけど前線には立てない
戦闘系の個性だったらもっと先生の役に立てるのかもしれない
皆と話しながらそんなことを思った
コメント
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ルリちゃん………… 今の個性でもめっちゃ強いよ☆ あとルリちゃん…………… やっぱこの物語最高だニャンね♡ 続き頑張ってニャン.ᐟ.ᐟ