青
ないこっ、
俺の名前を呼びながら こちらに手を伸ばしてくるいふさん
桃
ぃやっ!
伸びてきた腕を咄嗟に払ってしまう
桃
ぁっ、ごめんなさっ、
思い出してしまった恐怖 大切な人が血塗れということへの困惑 今自分が取ってしまった行動
全てが俺の事を困らせる
赤
ないくんっ!
後ろから抱き締めてくれるお兄ちゃん
桃
(お兄ちゃんっお兄ちゃんっ、)
"お兄ちゃん" 落ち着くその言葉、存在さえ 今は恐怖に変わる
桃
ゃだっ、!
赤
ないくっ、
桃
っ、
黄
ないこっ、!
俺はその場の空気に耐えきれずれず ドアを思い切り開け外に飛び出した
桃
はぁっはあっ、!
今 自分が何処に居るのかも分からず 我武者羅に走り続ける
離れていても 脳裏に浮かぶ"赤い"いふさん 絶望したお兄ちゃんの顔 青ざめたゆうすけさんの顔
桃
っ、
立ち止まりその場にしゃがみこみ 目を閉じる
???
人間やっ、
???
なんでこんなとこにいるの?
人間の意思ではこれないでしょ?
人間の意思ではこれないでしょ?
???
なんでや...
目を閉じ数分 前から声がする
桃
ん、
俺は迷わずバッと顔を上げる するとそこには、







