ふゆ
そう言って彼女はペコリと頭を下げた
ここは田舎町の学校「緑丘高等学校」生徒は殆どが地元の人で転校生は数年ぶりだ
ヒロト
彼女は綺麗な黒髪で白い肌をしており「ふゆ」という名前がよく似合っている
担任
担任
と、先生が指差したのは俺の隣の席だった
彼女は「はい」と返事をし、隣の席に座った
ふゆ
ヒロト
ヒロト
ふゆ
ヒロト
ふゆ
ふゆ
ヒロト
ふゆ
ヒロト
そう言うと彼女はニコリと笑った
放課後
純也
ヒロト
純也
コイツは小学生から幼馴染の純也
俺の唯一の親友だ
純也
ヒロト
純也
ヒロト
と言って校門から出てくるふゆを指差した
純也
純也
純也
ヒロト
純也
ヒロト
ヒロト
そう言って興奮状態の純也を落ち着かせ家に帰った
ふゆ
と、家の前まで着いたところで後ろから声がした
ヒロト
ふゆ
どうやらふゆは俺の家から100m程の所にあるアパートに住んでいるらしい
ヒロト
ふゆ
ふゆ
ヒロト
ふゆ
ふゆ
ふゆ
ヒロト
ヒロト
ふゆ
ふゆ
ふゆ
ヒロト
ふゆ
そう言って彼女はスタスタと歩いて行った
ヒロト
この街に住んで約17年程だが
町案内を頼まれたのは初めてだ
ヒロト
ヒロト
俺はまるでこの街の責任者になっている様だった
次の日
約束通りに町案内を始めた
ヒロト
ヒロト
ヒロト
最初に紹介したのは近所の東公園だ
遊具なども少ししかない小さな公園だが桜が綺麗に咲く公園で有名だ
ふゆ
ヒロト
ふゆ
ふゆ
彼女はそう言って笑っていた
公園以外にも沢山の場所を紹介した
商品が安いスーパーや駄菓子屋、小さな書店など…
どれもこれもふゆが住んでいた所では全く見られない建物らしくどれも目を輝かせて話を聞いていた
夕方の帰り道
ふゆ
ヒロト
ふゆ
ヒロト
ふゆ
ふゆ
彼女はそう言いながら夕暮れの紅色に染まる中、風で靡く髪をそっと耳にかけ微笑んだ
ヒロト
ふゆ
ふゆ
ヒロト
そう言って彼女を見送り俺は駆け足で部屋に戻り、自分の枕に顔を沈ませた
ヒロト
ヒロト
今日の事をきっかけに
俺は彼女に恋をしてしまった
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はじめまして宇津木です。 初投稿の作品です。 これからものんびりではありますがストーリーじゃんじゃん公開していくのでフォローやブックマークよろしくお願いします😊