「 僕らは 夏を 待っている 」
無機質な 電子音が 部屋に響き渡る
先ほどまで 、 少しでも動いていた 目の前の遺体は
もうすでに 、 活動を終えていた
「 残念ながら 、 ご臨終です 」
そんな同情を 摩った声が 、 部屋の沈黙を破る
違う
彼は 残念なんかじゃないよ
私は 、 彼の 手をそっと握った
どんなに 話しかけても 、 彼からの返事は沈黙のみ
看護師たちは 、 私に同情の目を向けている
コメント
13件
泣いちゃう(泣)初めておんぷさんの切ない作品見た気がする。おんぷさんは切ない作品をたまに書く気がするけど裏がありすぎて切なくなれないw。これはこれで好きだなぁ (おんぷさんの作品を否定しているわけではありません🙇)
ありがと〜! めっちゃ良い!こういうお話好き🫶