海斗
…どうぞ
海斗
……
晴人
…海斗?
海斗
ん?
なに?
なに?
晴人
ボーってしてたからどうしたのかなって
海斗
…
海斗
もし本当に死んでたら僕どうなるのかなって思って
黒木
…
水羽
…
晴人
そんなこと考えるな
晴人
お前は絶対死んでない
晴人
自分を信じろ
海斗
…うん
黒木
でも本当にどうやったら帰れるんだろう
水羽
死んでるか生きてるか自覚したら変えらるんじゃない?
晴人
ありそうだな
黒木
覚えてないの?
海斗
覚えてないな…
晴人
仕方ない
晴人
少しずつでいいから思い出して行こう
海斗
うん
海斗
ごめん
少し部屋で休んでからね
少し部屋で休んでからね
水羽
分かった
海斗
…
海斗
ここに来る前の記憶…
子供
わからないの?
海斗
あ、君は…
海斗
…君は一体何者なの?
子供
僕はこの世界が作り出した幻覚
子供
簡単に言ったらお兄さんが目覚めるための手助けをする役目
海斗
なるほど…?
子供
それで今は何が知りたいの?
子供
お兄さんの現状?
子供
それとも元の世界に帰れる方法?
海斗
そんなこと知ってるの?
子供
うん
子供
僕はなんでも知ってる
海斗
そっか
海斗
…なら僕は今生きてる?
子供
うん
生きてるよ
生きてるよ
海斗
…!
子供
でももう限界かも
海斗
それってどう言うこと?
子供
早くこの世界を出ないと閉じ込められちゃう
海斗
閉じ込められたらどうなるの…?
子供
現実世界で死ぬ
子供
お兄さんは今昏睡状態なんだ
子供
生と死の狭間にいる状態
子供
でも早く抜け出さないと連れていかれる
子供
そしたらここに閉じ込められる
子供
一生ね