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ヤンデレ物語

ヤンデレ物語

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6

ヤンデレ彼氏に繋がれて__『中編』

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2020年07月06日

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あれから、どれぐらい 経ったんだろうか。

彼の『言葉』が怖くなった。

Rui/瑠唯

Rui/瑠唯

おはよ。Yukaちゃん。

彼はまだ高校生。

彼の反応が鈍ければ、 ここから出られる…

Rui/瑠唯

…いつ見ても可愛い。

Rui/瑠唯

早く僕のものにしたいな__

彼が、私の髪の毛に 触れようとした瞬間___

Rui/瑠唯

痛った…

私は彼の手を叩いてしまった。

Rui/瑠唯

Yuka/ゆか

…あっ…

Yuka/ゆか

ごめ…っ…。

すると、彼は私を叩かず、 私の左手を掴んだ。

Yuka/ゆか

痛い…

Rui/瑠唯

ようやく話してくれた。

Rui/瑠唯

今日も可愛いね___

Yuka/ゆか

やめてっ…

私の声は、彼には届かない___

Rui/瑠唯

僕、これから学校なんだ。

Rui/瑠唯

だから、行かないと
行けないんだけど…

Rui/瑠唯

…そうだ、これ付けてて。

彼は、カバンから黒いベルトを 取り出した。

Yuka/ゆか

これ…何…?

名前を知らないで言った訳では無い。

なんで、こんな物が置いてあるのか 聞きたかった。

Rui/瑠唯

これ?

Rui/瑠唯

猿轡だよ。

読み#猿轡=さるぐつわ

Yuka/ゆか

いや…っ…。

Rui/瑠唯

キミには、拒否権無いんだよ?

Rui/瑠唯

僕は、キミをいつでも殺す
ことが出来るんだから。

この人…ヤバい人だ…っ…!

Rui/瑠唯

…ほら、早く噛んで?

Rui/瑠唯

僕だって、忙しいんだから。

なら、やらなければ良いのに… と、私は思ってしまう。

Rui/瑠唯

Yuka/ゆか

ん…っ…。

私は、無理やりに口に 猿轡をさせられた。

Rui/瑠唯

よし、いい子。

Rui/瑠唯

…あとはこうして…

彼は、私の手首に紐を結び さらに左足には、鎖を付けた。

Rui/瑠唯

よし、これでいいかな。

Rui/瑠唯

それじゃあ、帰りが
5時頃になるから。

そう言うと、彼は部屋を出ていった。

Yuka/ゆか

(ここから、脱出する方法は…)

Yuka/ゆか

(…まずは、紐を解かないと。)

Yuka/ゆか

Yuka/ゆか

(よいしょっと…)

すぐに、手首の紐を解くことができ、 次は猿轡を取らないと。

Yuka/ゆか

(…これ、どうやって外すんだろ…)

私は試行錯誤しながら、 猿轡を外す方法を考えた。

Yuka/ゆか

Yuka/ゆか

あっ…!

Yuka/ゆか

外れたっ!

Yuka/ゆか

とりあえず、Nanaに
このことを知らせなくちゃ…

Yuka/ゆか

…走らなくちゃ。

Yuka/ゆか

Yuka/ゆか

ここだ…っ!

私は、Nanaの家を見つけ ピンポーンを押す。

『はーい』

Yuka/ゆか

すみません、姫野ですっ!

Yuka/ゆか

突然、すみません!

『お、おう…待ってろよ。』

Tubasa/翼颯

Tubasa/翼颯

…あ、この間の…

出てきたのは、Tubasaくんだった。

Tubasa/翼颯

…ここで話すのも、
あれだし…中入って。

Yuka/ゆか

お、お邪魔します…

私は、家に入ることになった。

Yuka/ゆか

…あの、Nanaは?

勝手に家に入って怒られないかな。

それが心配だった。

Tubasa/翼颯

買い物に出かけてる。

なら、数分…長くても数時間には 帰ってくると思う。

Tubasa/翼颯

そういえば、どうしたんだ?

Yuka/ゆか

Yuka/ゆか

…あの…

答えるのが、気まずかった。

Yuka/ゆか

Yuka/ゆか

私…、Ruiくんに
束縛されてて…

Tubasa/翼颯

…束縛?

Yuka/ゆか

『男とは遊ばないで』とか、
よく言われて…

Tubasa/翼颯

…マジでやばいやつじゃん…

その言葉を聞いて、 私の背筋は凍りついた。

Tubasa/翼颯

…どうしたんだ?

彼は私の顔を覗き込む。

Yuka/ゆか

これ…

私は、Tubasaくんに Ruiくんとのトーク履歴を見せた。

Tubasa/翼颯

Tubasa/翼颯

なんだこれ…

Tubasa/翼颯

ガチの束縛男子じゃん…

Ruiくんには、申し訳ないけど 彼が理解者で本当に 良かったと思う。

Yuka/ゆか

本当に…怖いんです…

Yuka/ゆか

いつか…殺されちゃう
のではないかって。

Tubasa/翼颯

ふむ…

私達が、そう 悩んでいると…

Nana/なな

Nana/なな

ただいま〜

Nanaの声が聞こえてきた。

Nana/なな

…あっ、Yuka!

Nana/なな

どうしたの?

私は、全てをNanaに話した。

隣に座っているTubasaくんも、 真剣に聞いていた。

Nana/なな

Nana/なな

…なるほどね。

Nana/なな

大体分かったわ。

Tubasa/翼颯

それなら、当分の間
ここにいるか?

Yuka/ゆか

…えっ、いいの?

Nana/なな

ええ、当たり前よ。

Nana/なな

Yukaは、私の大事な親友だから。

その言葉を聞いて、 私は泣き出してしまった。

Tubasa/翼颯

しかし…

Tubasa/翼颯

かなりの期間、Ruiに
束縛されてたんだな…

Nana/なな

本当よね。

Nana/なな

いつもの光がないんだもん。

Yuka/ゆか

いつもの…光?

Yuka/ゆか

Nana/なな

そういえば、Ruiくんと
同居して何か変わったことは?

Yuka/ゆか

男子と話しただけで、
『なんで男と話すの?』って
言ってたりしてる…

Tubasa/翼颯

…そうとう、精神が病んでるな。

Nana/なな

…顔が疲れきってる。

Nana/なな

空き部屋貸してあげるから、
少し寝てきたら?

たしかに、Ruiくんと同居してから あんまり睡眠時間を取っていない。

Yuka/ゆか

うん…そうするね…

私は、お言葉に甘えさせてもらった。

空き部屋に到着すると、 私はすぐにベットに横になった。

どうやら、ここはNanaのお姉さんが 使っていた部屋らしい。

Yuka/ゆか

はぁ…

Yuka/ゆか

NanaとTubasaくん…

Yuka/ゆか

大丈夫かな…?

微かな希望と不安な気持ちで 胸が苦しくなった。

Yuka/ゆか

少し寝よう…

私は、布団に潜り すぐに眠りに落ちた___

きゃあああっ!

悲鳴が聞こえてきたのは、 私が部屋で眠って2時間が 過ぎた時だった。

Yuka/ゆか

Yuka/ゆか

ん…

Yuka/ゆか

何…?

悲鳴が聞こえてきたのは、 恐らくリビングからだ。

Yuka/ゆか

…何があったんだろ…?

嫌な予感が的中しそうだ。

私は覚悟を決め、 2人がいるリビングに向かう ことにした。

リビングに繋がる扉を開けると、 そこには2人が倒れていた。

Yuka/ゆか

…えっ…?

Yuka/ゆか

何…

Yuka/ゆか

これ…

Yuka/ゆか

Yuka/ゆか

Tubasaくん!

Yuka/ゆか

Nana、しっかりして!

Yuka/ゆか

倒れていた2人は、意識不明で 必死に声がけしたけど起きなかった。

Yuka/ゆか

Yuka/ゆか

嘘でしょ…

Yuka/ゆか

どうなってるの…?

Rui/瑠唯

Rui/瑠唯

…ようやく見つけた。

背後から、悪魔の声が聞こえた。

Yuka/ゆか

Rui…くん…?

Rui/瑠唯

探すのに手間取ったんだから。

Rui/瑠唯

…ほら、早く帰ろ?

優しい声で話しかける彼を、 私は拒んだ。

Yuka/ゆか

2人を…殺したの…?

私は、彼に問う。

Rui/瑠唯

んー…

Rui/瑠唯

Rui/瑠唯

まぁ、『殺した』という
分野に入るのかな。

Rui/瑠唯

でも、急所を当て損ねちゃった。

Rui/瑠唯

だから、死んではいないよ。

そして、彼は私の耳元で

Rui/瑠唯

…さて、邪魔者は消えたし

Rui/瑠唯

僕達の家に帰ろうか。

Yuka/ゆか

いや…っ…

Yuka/ゆか

またあの生活に戻るの…?

Rui/瑠唯

キミが抵抗したら…
それ程の対応を取るからね。

Rui/瑠唯

…大人しくしててね。

Rui/瑠唯

そして、その瞬間 私の意識はプツリと 途切れてしまった__

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