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は、え、? 上手すぎるやろ! スキル分けて欲しいくらいです
︎︎
――そして、数ヶ月後。
ヒーロー連盟と呪術師の間で起きた、未曾有の衝突。 表向きは「呪霊鎮圧作戦」。
だが、その裏では、“力を持ちすぎた呪術師の排除”が進んでいた。 その矛先に立たされたのは――
夏油傑
︎︎
五条(学生時代)
焦げた地面に膝をつく五条の叫びが、夜空に響く。 夏油の胸には、深く突き刺さった“正義の剣”。
それを握っていたのは、ヒーローだった。
夏油(学生時代)
血の味を感じながら、夏油は笑った。 五条の姿が、霞む。 最後に見たのは、美淋の泣きそうな顔。
美淋(幼少期)
夏油(学生時代)
美淋(幼少期)
夏油(学生時代)
静かに、彼は倒れた。 その瞬間、風が止み、世界が息を潜めた。
五条(学生時代)
五条(学生時代)
五条(学生時代)
五条(学生時代)
美淋(幼少期)
美淋(幼少期)
美淋(幼少期)
五条(学生時代)
五条(学生時代)
美淋(幼少期)
五条(学生時代)
五条(学生時代)
数日後
︎︎
高専の廊下には、あの日と同じ朝の光が差し込んでいた。 けれど――
もう、笑い声は聞こえなかった。
美淋(幼少期)
美淋はその光の中で、静かに立ち尽くしていた。 五条がそっと隣に立つ。
五条(学生時代)
美淋(幼少期)
五条(学生時代)
五条(学生時代)
美淋(幼少期)
美淋(幼少期)
彼の言葉に、美淋はゆっくりと頷いた。 涙が頬を伝う。 けれど、その瞳には確かな光が宿っていた。
――夏油傑が守りたかった“人の強さ”。 その意志は、確かに受け継がれていた。
︎︎
次の日
美淋は一人、旧寮の一室に立っている。 そこは夏油傑が最後に使っていた部屋。
机の上には、一枚の封筒が置かれていた。 黄ばんだ紙に、見慣れた筆跡。 ――『美淋へ』
美淋(幼少期)
美淋(幼少期)
震える指で、彼女は封を切った。 中から出てきた手紙は、たった一枚。 だが、その文字ひとつひとつが、重く心にのしかかる。
美淋へ。 君がこの手紙を読んでいる頃、俺はもういないだろう。 それでも、この世界のどこかで、君の笑い声が響いていることを願っている。 君は俺にとって、“呪い”のような存在だった。 傷ついた心を見せるたび、俺はそれを救いたいと思ってしまった。 けれど同時に、君を見ると、俺自身の弱さも突きつけられた。 この世界は、不条理で、残酷で、理屈では動かない。 正義の名を掲げる者たちが、誰かの幸せを踏みにじる。 俺は、それを許せなかった。 だから俺は、“悪”として生きる道を選んだ。 けれど―― 君だけは、どうか“善い人間”でいてほしい。 たとえその優しさが傷つくことになっても、 それが、君の強さだから。 君の未来には、きっと光がある。 それを信じられなくなったら、この言葉を思い出せ。 「俺は、君の笑顔に救われた」 だから、どうか笑っていてくれ。 それが、俺の最後の願いだ。 ――夏油 傑
美淋(幼少期)
手紙を読み終えた瞬間、視界が滲んだ。 美淋は何度も瞬きをしたが、涙は止まらなかった。
美淋(幼少期)
胸が痛い。 怒りと悲しみが、涙に溶けて零れ落ちる。
ガラララ
そのとき、部屋の戸がゆっくりと開いた。
美淋(幼少期)
五条(学生時代)
美淋(幼少期)
五条(学生時代)
五条(学生時代)
美淋(幼少期)
五条は何も言わなかった。 ただ静かに近づき、美淋の頭に手を置いた。
美淋(幼少期)
五条(学生時代)
美淋(幼少期)
五条(学生時代)
五条(学生時代)
美淋(幼少期)
美淋は涙を拭き、まっすぐ五条を見上げた。
美淋(幼少期)
五条(学生時代)
五条(学生時代)
彼女の胸の中には、もう迷いはなかった。 夏油傑が遺した想い――それは確かに、美淋の中で生きている。
美淋(幼少期)
美淋(幼少期)
心で呟いたその言葉が、風に乗って消えていった。 まるで夏油の魂が、その声に微笑み返すように。
︎︎
︎︎
美淋
美淋
……
美淋