由美
…これが、その書類。
由美
久美
うわーっ!
久美
美海、可愛いwww
にこ
本当だ!可愛いね、美海!
美海
あっ…
美海
ありがと…
美海
私と由美ちゃんって…
美海
そのっ…
由美
人身番号があまりにもバラバラで
由美
おまけに棟も違うのはちょっと嫌だったから…
由美
『出品者様』に頼んで移動させてもらったのよ。
由美
私は、“シイナ”から“ナナミ”に変わり
由美
美海は“ミイ”から“ミミ”に変わった。
美海
私の記憶にないのは
美海
あまり番号が変わらなかったから…?
久美
美海が“ミイ”の時は、私達言葉が喋れないくらい幼かったけど
久美
結構笑顔かわしてたよね?
にこ
うん、お互いの顔見てくすって笑ってた、、、
にこ
気がする、、、
由美
私が来た時も、そうしてたよ笑
久美
ずーっと仲良しなんだね笑
美海
生き別れの兄弟だったんだぁ…
にこ
買ってくれた時
にこ
僕等だって気づいたの?
由美
うん
由美
美海が喋り始めてようやく気づいたの。
由美
『私の妹だ!』てね!笑
美海
…闇木さんは、私達のことが嫌いだったのかな…
由美
…前に言わなかった?
由美
家族のために、売られたんだって…
にこ
言ってた!
由美
本当のお父さんとお母さんは
由美
とても貧乏で…
由美
それで…
由美
私達を売ったの。
美海
そんなっ…
美海
酷いよ…
にこ
自分達が助かるために、子供を売るなんて…
由美
でもね。
由美
その時私は4歳だったから記憶が曖昧だけど…
由美
「ごめんね、本当にごめんね…」
由美
て、何度も言ってたの。
久美
悲しかったんだね…
由美
…久美とにこが売られた理由、知っちゃったの
にこ
…え、教えて!
久美
私も…聞きたいっ
由美
分かった…
由美
あのね、
続く…