昼休み。
私は購買のパンをかじりながら、友達の恋バナを聞いていた。
えと
てか、なおきりって絶対モテるよね
るな
分かる。落ち着いてるし、優しいし
のあ
優しい…?
えと
え、優しいじゃん。のあのこと毎日助けてるし
(助けてる…?)
思い返せば、そういう場面は多い。
忘れ物。提出物。時間割。
私が焦ってるとき、なおきりは "当たり前" みたいにカバーする。
(でも、それって…)
のあ
それ、幼なじみだからでしょ
るな
幼なじみでも、しない人はしないよ
(…やめて。そういう言い方)
胸の奥がくすぐったいのに、同時に、落ち着かない。
(恋愛とかじゃない。違う。そういうのじゃ…)
自分に言い聞かせるほど、言い訳してるみたいで、また嫌になった。






